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郡司庸久さんのうつわ

CLASKA Gallery & Shop "DO" 和田基樹の「ものと暮らす。」Vol.3

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郡司庸久さんのうつわ

部屋には日常生活を豊かにしてくれて、目にするだけで心踊るような雑貨、日用品を置きたいもの。この連載では CLASKA Gallery & Shop "DO" の和田さんが、洋の東西を問わず今の暮らしに合うお気に入りを紹介。きっと、そばに置いておきたい「もの」が見つかるはずです。

郡司庸久さんのうつわ

食事をした後の皿洗いは好きなのだが、料理に関しては不精で、妻に任せっぱなし。
ついつい一人の時はお米だけ土鍋で炊いて、家の近所にある評判の良い精肉店の惣菜でパパッと済ませることが多い。
ただ、手作りにしても買ってきた惣菜にしても、「盛る」うつわが味気ないものだとせっかくのおいしい食事が台無しになってしまうし、気分も高まらないものだ。

栃木県の益子で作陶している郡司庸久さんのうつわは、とりわけ我が家の食卓において登場する頻度が高く、自分も妻も用途に関わらず、すっと手が伸びてしまう。
食器を集め始めたのはスーツを脱ぎ捨て今の業界に飛び込んでからなので、決してうつわ好きと呼べるレベルではないが、素朴で日常使いしやすい作品を生み出す郡司さんはいつも気になる作家さんの一人だ。

さて、今日のデザートはブラウニーである。
不思議とお皿の表情も豊かにみえてくるものだ。
油や調味料で化粧ノリが良い”ツヤ”のある顔も好みなのだが、実は皿洗いを終えた後の”すっぴん”がたまらない。
また、立てて乾かしている間のフォルムも美しく、日々、愛でる気持ちにさせてくれる。

どこか女性との付き合い方に似ているのかもしれない――
そんなばからしいことを思いつつ、晩御飯のことを考えていると、お腹がぐぅと鳴ってしまった。
今夜も、うつわを選ぶ楽しみが待っている。

※CLASKA Gallery & Shop “DO” 各店でもお取り扱いしております。在庫状況は各店舗にお問い合わせください。
http://do.claska.com/shop/

和田基樹 (わだ もとき)

和田基樹 (わだ もとき)

CLASKA Gallery & Shop ”DO” 仙台店 店長。1982年神奈川生まれ。2012年、予備校の職員から心機一転、雑貨業界へ。都内数店舗を経て、現在に至る。大の酒好き。
http://do.claska.com

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