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築浅の部屋がお得だと思っていたけれど……リノベーション賃貸に2年住んで思ったこと。

TOMOS 引越日記 Vol.5

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築浅の部屋がお得だと思っていたけれど……リノベーション賃貸に2年住んで思ったこと。

今までなんとなく部屋探しをしてきたけれど、次は絶対におしゃれなところに住みたい。そんな決意をもって見つけたのは、リノベーション賃貸の部屋でした。引越してから2年が経ち、住んでみた感想をまとめます。
(text & photo : Miha Tamura)

goodroom に入社して直後にスタートした引越日記。そういえばそんなものも書いていたな……と思ったまま、引越はおろか、2年目の更新も終えてしまった今、いきなり再開をしようと思った理由は、引越の最中には夢中で気づかないところも多いメリット、デメリット、2年経った今だからこそわかることがあるなと感じたから。
新築よりお得に、おしゃれな部屋に住めるリノベーション賃貸、人気だけれど、実際住んでみてどうなの? という疑問にお答えしていきたいと思います。

風通しのよさを重視したら、古いアパートの間取りがベストだった

初めてのひとり暮らしで住んだマンションは、玄関入ってすぐにキッチンと狭い廊下、居室に窓がひとつだけの、よくある20平米ほどの1Kの間取り。次に引っ越した先が角部屋でキッチン側にも窓があり、風が抜けてとても気持ちよかったことから、「二方向に風の抜ける窓がある間取りがいい!」というこだわりがありました。
そんな私にぴったりだったのが、古い団地やアパートに多い、2DKの間取り。リノベーションで、リビング側の部屋の壁を取っ払って、1LDKになっています。

大山顕さんに撮ってもらったこちらの写真で間取りがわかります。 写真右下にお風呂、左下が玄関とトイレ。

大山顕さんに撮ってもらったこちらの写真で間取りがわかります。
写真右下にお風呂、左下が玄関とトイレ。

キッチンの小さい換気用窓がお気に入り。

キッチンの小さい換気用窓がお気に入り。

南北に窓があって風が抜けるのは、古い建物ならではの間取り。
特に今の季節は毎日、窓を開けると気持ちのよい空気が入ってきて快適です。

ただ、通気性の良さは冬の寒さとトレードオフ……。古い建物はサッシが古いこともあり、結構寒い。1年目の冬は震えながら過ごしました。今は、長めのカーテンを二重につけて外気をシャットアウトするなどの方法をとっています。

八角形の構造が空気の層を作ってくれる、ハニカムブラインドもオススメ。カーテンレールにそのままつけられるタイプをつけました。

八角形の構造が空気の層を作ってくれる、ハニカムブラインドもオススメ。カーテンレールにそのままつけられるタイプをつけました。

元和室ならではの「長押(なげし)」も便利で、フックでいろんなものをかけて使っています。これは角を利用して木材を渡しただけ。

元和室ならではの「長押(なげし)」も便利で、フックでいろんなものをかけて使っています。これは角を利用して木材を渡しただけ。

ナチュラルが苦手なんじゃなくて、「ナチュラル風」が苦手だったんだな

寝室にも大きな掃き出し窓があるのも、気に入っているポイント。

寝室にも大きな掃き出し窓があるのも、気に入っているポイント。

前に住んでいた部屋では木目調のクッションフロア、木目調の建具、クリーム色のキッチンに真っ白の壁紙が気に入らず、独自の方法でカスタマイズをしていた私(コチラ)。
goodroom のオリジナルリノベーション賃貸、TOMOSの部屋は、無垢のフローリングに、白が基調のナチュラルリノベ。引っ越しても、壁を塗ったり自分好みにカスタマイズする気満々、だったのですが、2年経って、結局ほとんど手を入れないまま気に入って住んでいます。

なんといっても気持ちよいのは無垢のフローリング。リノベーション後5年ほど経っている今の部屋、パイン材の床はいい具合に経年変化をして濃い飴色になりとてもいい感じ。あんなに苦手だった「木目調」、ナチュラルな雰囲気が嫌いなんではなくて、「ナチュラル風」の偽物の雰囲気が嫌いだったんだな、と気づきました。今は、部屋に合わせて、家具も木材やアイアンなど素材そのものを活かしたものを積極的に探しています。

クローゼットなどの建具もすべて真っ白なのが良い。この壁にそのままプロジェクターで写してひとり映画上映会をよく開催します。

クローゼットなどの建具もすべて真っ白なのが良い。この壁にそのままプロジェクターで写してひとり映画上映会をよく開催します。

賃貸マンションの外せない蛍光灯も大嫌いだったのですが、キッチンとリビングにはライティングレールがあって、好きな照明をつけられるのが本当に嬉しいです。

賃貸マンションの外せない蛍光灯も大嫌いだったのですが、キッチンとリビングにはライティングレールがあって、好きな照明をつけられるのが本当に嬉しいです。

こんな風に、専用のフックを使って植物を吊るして楽しむこともできます。

こんな風に、専用のフックを使って植物を吊るして楽しむこともできます。

水回りの設備がしっかり更新されていれば、築古だって十分快適に住める

リノベーション賃貸の部屋を知るまでは、「なんとなく築5年以内」の部屋を探していました。新築は高いけれど、築浅ならちょっとお得だと思って。「よい部屋」を探す基準にできるのが、そのくらいしかなかったからです。
でも、よく考えたらひとり暮らしを始めたのはもう10年以上も前で、そのとき新築だったマンションは築10年越え。一般的な賃貸サイトではもうほとんど見向きもされない部屋になっているわけです。それってすごくもったいないこと。

古いまま、なんの手入れもされていない部屋に住むのはちょっと覚悟がいりますが、特に「水回り」の設備が更新されている部屋であれば、十分快適に住めるな、とこの2年感じてきました。

今の部屋、キッチンと洗面台は新しいものに交換されています。

今の部屋、キッチンと洗面台は新しいものに交換されています。

お風呂は在来のタイル張りの浴室に、大きな猫足バスタブが置かれています。

在来のタイル張りのお風呂場をリニューアルして、大きな猫足バスタブが置かれた浴室。足を伸ばしてお風呂に入れる! そしてポイントはサーモスタット水栓!お湯を出したり水を出したり、いつも熱すぎたりぬるすぎたりするシャワーで我慢していた頃にはもう戻れません。

goodroom 店舗スタッフは全員がTOMOSの部屋に住んでいるほど、みんな大好きなTOMOSの部屋。
実際住んでいる方のお部屋を取材に行っているのですが、そのとき、とても嬉しい言葉をもらいました。

「TOMOSって、嫌なところがないんですよ」

なんとなく、賃貸の部屋はどこか我慢して住まなくちゃいけない、という思い込みがずっとあったけれど、今の暮らしに合わせてリニューアルされた、リノベーションのお部屋なら、自分にちょうどよい、ぴったりな部屋を見つけることができるのだなぁ、と満足した暮らしを送る毎日なのでした。
引越日記は、暮らしを少しずつアップデートしていく様子を今後もお届けしようと思いますよ。

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田村美葉

田村美葉

ジャーナル編集部所属。エスカレーターマニアというちょっと変わった肩書きを持っていますが、インテリアやリノベーションが大好きです。goodroon journal の取材を通じて、いつもたくさんのアイディアを教えてもらってます。役得。

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