デザイン学入門
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毎日をごきげんに暮らしているあの人に、生活にプラスの影響を与えてくれたモノ、最近買ってよかったアイテムを教えてもらう連載。第19回目は最近お引越しをされたばかりだという、伊藤さやかさん。引っ越す前も後も、ずっと大切に使い続けたいアイテムを紹介してもらいました。
text : ASAKO SAKURAI
今回アイテムを紹介してくださったのは、ライター・エディターとして活躍している、伊藤さやかさん。最近お引越しをされて、二人暮らしをし始めたばかりなのだそう。
まだまだ買いそろえなければならないモノが多く、引越しの片付けで慌ただしくされているさやかさん。そんなさやかさんが、これまでも、これからも、とても大切にしたいと考えているアイテムについて聞いてみました。
まず初めに紹介してくださったのはサンキャッチャー。直射日光を浴びると、光が乱反射して「プリズム」という虹の玉を部屋に作ってくれるのが特徴なのだそう。Creemaというハンドメイド雑貨のアプリで購入されたようです。
「サンキャッチャーの種類の違いや日の当たり方によって、プリズムの形や大きさも変わるので、1日を通して楽しめるアイテムなんですよ。特に冬場は朝のプリズムがキレイなので、自然と早起きが習慣になりました」
正直「サンキャッチャー」というインテリアを始めて知った私でしたが、さやかさんにとってサンキャッチャーはとても身近な存在だったのだそう。ハンドメイド雑貨を作るのが好きなお母さまの影響で、幼いころから実家にあったのだと言います。
「ずっと飾りたかったのですが、日当たりの良い部屋にあまり出合えなくて、ようやく飾ることができたんです。気に入ったものを買い集めていたら、気が付けば6つもありました(笑)
サンキャッチャーは直射日光に当たらないとプリズムを作らないため、起きたら必ずカーテンや窓を開けて、朝の空気感を楽しむようになったのだそう。換気をしつつ、掃除をしたり洗濯をしたり。プリズムの大きさによって家の中にいても日当たりがしっかりと分かるため、体内時計が整ったような気がします」
さて続いて紹介してくださったのは、山口県岩国市にある、ガラス工房〇(まる)のコップです。岩国市はれんこんの名産地。そのれんこんの灰をガラスの原材料と混ぜ、高温の溶解炉で溶かし、合わせて作られたものだそう。
「持ってみるとすごく軽いんです。清流をイメージさせる不規則な曲線と、持ち上げたときに手に馴染む感覚が気に入って、即購入してしまいました。
以前仕事で岩国市にお邪魔する機会があり、そのときに『ガラス工房◯』さんの存在を知りました。ですがそのときは多忙で工房に立ち寄ることができず、後日自由が丘を歩いているときに偶然発見。運命の出会いを感じた瞬間でした」
「麦茶やお水など、特別なものを飲んでいないときですらテンションが上がります(笑)。その透明感を眺めていたくて、あえてグラスジャーから水を注ぐ動画を撮影してInstagramに投稿したところ、なんと30,000回以上も再生されてびっくりしました!その動画はわたしにとってもお気に入りの投稿のひとつです」
最後に紹介してくださったのは、青森ヒバのローテーブル。購入したのは、主に青森ヒバの加工雑貨を販売されている、松陰神社前「Cul de Sac(カルデサック)」です。
青森ヒバは、木曽ヒノキ・秋田スギと共に日本三大美林に数えられているのだそう。丈夫であるため、スツールとしても使用できます。
「青森ヒバは木肌がとても美しく、天然素材なので同じものが二つとしてないところに強く惹かれました。置いているだけで周囲にヒバのいい香りが漂い、リラックスできます」
元々は女優の石田ゆり子さんのInstagramで存在を知り、興味を持ったのがきっかけだったのですが、お値段もそこそこするので買い悩んでいたのだそう。そんなとき、ふらっと店舗に立ち寄ったところ、偶然丸太祭りというセールが開催されていたのだとか!ひとつひとつ手触りを確かめているうちに、愛着が芽生えてしまい、手放せなくなったので勢いで購入を決めてしまったのだと言います。
「とにかく、ヒバのいい香りに癒されるところが気に入っています。ふとした瞬間に漂ってくる香りがよく、心が落ち着くんです。
もう一つ気に入っているのは、手触り。すべすべとした手触りは、田舎育ちのわたしには自然に帰ったような安心感を与えてくれるのです。抗菌や防虫効果にも優れているとのことなので、これからも大切に使っていきたいアイテムの一つです」
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新たなお部屋でもずっと大切に使い続けたいアイテムを紹介していただきました。
これから二人暮らしを始められるさやかさんのお部屋。一つ一つのもの選びを大切にされているさやかさんが、どんなふうにインテリアを揃えていかれるのか、とても楽しみです。