TOMOS リモートワークに徹する
1R(25.23㎡)
お部屋探しの際に気になる「騒音」の問題。せっかく気に入った間取りや内装のお部屋が見つかっても、音が気になるお部屋だと台無しですよね。部屋探しや内覧の時に気をつけてみるべきチェックポイントをまとめてみました。
text : Miha Tamura from goodroom journal
木造や鉄骨造の建物と比較すると、鉄筋コンクリート造(RC造)、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)は気密性が高いため、「外からの騒音」は響きにくくなります。
ちなみに、日本の不動産屋さんでは一般的に、
アパート = 木造、軽量鉄骨造の2階建てまで
マンション = 鉄骨造、鉄筋コンクリート造の3階建て以上
というふうに区分していることが多いです。「外部の騒音」が気になる方は「マンション」にチェックを入れて探してみてください。
ただし、じつはこの区分け、法的にはっきり決められているわけではないので、必ず詳細部分に書いてある建物の「構造」を確認するのも忘れずに。
周辺に大きな音のでる施設がないかどうかも注意のポイントです。
見落としがちなのはこんな施設。
・ 消防署
・ 踏切
・ 駐車場
学校や保育園などは日中のみ、線路は終電までですが、夜間を通して騒音のある施設は特に注意してください。幹線道路沿いは深夜まで車の通りがあることも多いので、1本裏通りにある建物などを選ぶと良いでしょう。
「隣の部屋の音」や「上の階の部屋の音」は、建物構造より、壁や床がどのようにつくられているかが影響してきます。
鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造のお部屋でも、「隣の部屋との間の壁にはコンクリートが入っていない」という構造のものもあります。
構造自体、防音性能の高いものを探すなら、「分譲賃貸マンション」がおすすめです。分譲賃貸とは、もともと分譲販売されたマンションの1室を、オーナーさんが事情があって賃貸に出しているもの。購入し長く住む方を対象にしてつくられているため、耐震性や防音性が高いことが多いです。
ただし、物件の数がたくさんあるわけではありませんので、「とにかく防音性が最優先事項」という場合の選択肢と考えてください。
一般的な賃貸マンションの中で音が気にならないものを探すなら、「間取り」に注目してみましょう。
ほとんど隣の部屋と接していない、あるいは収納などがあって物理的に距離が置かれている部屋であれば、構造に関係なく、ほとんど生活音を気にせずに暮らすことができます。
そもそも隣の部屋が存在しない、ワンフロア占有のマンションや、角部屋を選ぶのも、シンプルで有効な方法です。
小さい木造のアパートや鉄骨造などでも、新しく建てられたものでは音が気になりにくいように工夫して間取りが設計されているものも多いので、探してみてください。
また、上の階の部屋の足音に悩まされた経験がある方は最上階を。
お子さんがいらっしゃるなど、足音が下に響かないか気になる方は1階を。
そうは言ってもどうしても気に入ったお部屋だったら、諦めるのではなく、生活の中でできる工夫を考えてみましょう。
これは個人的な経験談ですが、隣の部屋との間の壁にぴったり寄せてベッドを置いていると、日中は全く気にならなくても、就寝時のみテレビや話し声が気になってしまうことがありました。
そういう時は、単純な解決策ですが、ベッドを反対側の壁に、収納棚やテレビなどを隣の部屋の壁の前に移動してみましょう。
幹線道路や線路沿いで、どうしても外の音だけが心配……という場合は、「厚手のカーテン」で、「しっかりと床までの長さがあるもの」をつけるだけでも、かなり音は軽減されます。冷暖房効率を高めてくれる効果もあるので、カーテンはしっかりとしたものを選んでみましょう。
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田村美葉
田村美葉
グッドルーム・ジャーナル編集部所属。エスカレーターマニアというちょっと変わった肩書きを持っていますが、インテリアやリノベーションが大好きです。グッドルーム・ジャーナルの取材を通じて、いつもたくさんのアイディアを教えてもらってます。