デザイン学入門
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会食や外出が以前よりも減って、少し寂しい気もするけれど。その分できたお金は、自分が本当に心地よく過ごせる時間をつくるために使いたい。毎日をごきげんに暮らしているあの人に、生活にプラスの影響を与えてくれたモノ、最近買ってよかったアイテムを聞いてみました。第4回目は日々SNSで丁寧に暮らす様子を発信しつづけている、mokkaさんです。
text : ASAKO SAKURAI
今回アイテムを紹介してくださったのは、パティシエをしながら一人暮らしをされている、mokkaさんです。
実は昨年末、goodroom journalの人気連載「私らしく暮らす。賃貸インテリア」でmokkaさんのお部屋を紹介させていただいたことがあります。
生花やドライフラワーが部屋のあちこちにちりばめられていた素敵なお部屋だったので、印象に残っていらっしゃる読者の方も多いかもしれません。
そんなmokkaさんに、最近買ってよかったモノ、豊かな生活をもたらしてくれたアイテムについて教えていただきました。
まず一つ目に挙げてくださったのは、goodroomでも度々紹介している、平安伸銅工業のおしゃれな突っ張り棒「DRAW A LINE」。
一般的にイメージする壁から壁にかけて突っ張るのではなく、天井と床の「縦」型に突っ張るデザインが特徴です。照明や小物などを置くアイテムを個別にカスタマイズすることができるので、暮らし方に合わせて自由にアレンジできるんですよね。
「おっしゃるとおり、好きなところに照明や棚などを追加できるところが気に入っています。
また一般的な突っ張り棒と構造は同じなので、床や壁を傷つけません。だからこそ私のような賃貸暮らしでも最適なアイテムなんです」
壁を覆わず部屋を広く見せながらも、好きな場所に自由に照明などを取り付けることができるようになって、思っていた以上に生活が便利になったと教えてくれました。
続いてmokkaさんの暮らしを豊かにしてくれたのは、「とにかく香りが良いんです!」というフレグランス類。
購入したのはACTUSやAesopなどさまざま。寝室に置いて寝る前に使っているのだそう。一つのブランドにこだわらず、さまざまな種類を用意しているのにも理由がありました。
「一つ買ってみて気づいたのですが『良い香りは睡眠の質を向上させる』と、今では本気で思っています。どっと疲れているときはコレ、爽やかな気持ちになりたいときはコレ、などその日の気分で香りを変えているので、飽きることがないんです。
枕元にフレグランスを揃えるようになってから、毎日寝るのが楽しみになりました」
お気に入りを一つ買い続けるのもいいけれど、いくつか香りを用意しておくことで選ぶ楽しみも生まれるんですね。
そして最後に紹介してくださったのは、Marshallのスピーカー。
小型にも関わらず、「低音」「高音」など好みの音質に調整できるため、音楽が好きな方のなかでも愛用者は多いのでは。さらにデザイン性が高いところもポイント。重厚感のあるデザインは、部屋のなかにポンと置いてあるだけでも、おしゃれにかっこよくみえます。
「音楽が好きなので、ずっと高音質のスピーカーを探していました。電源一つ入れれば、まるでライブ会場にいるかのような感覚で音楽を楽しむことができるんです。
部屋全体を大好きな音楽が包み込んでくれるので、リビングだけでなくキッチンや寝室、どこにいても音楽を楽しめます。おかげで毎日の家事が楽しくなりました」
指向性の高いスピーカーだと、側にいないと最適な音量・音質で聴くことができないこともあります。けれどMarshallならそんな心配はいらないんですね。
なかなか音楽ライブへの外出が難しい今だからこそ、部屋のなかで少しでも良い音質の音楽を楽しむための、素敵なアイディアです。
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賃貸という多少の制限がある暮らしのなかでも、自分らしく何事も楽しんでアレンジしていこうとする様子が伝わってきた、mokkaさんの3つのアイテム。
不都合があったとき、「じゃあどうする?」と考えることを楽しめるような、そんな暮らしを送ってみることを、mokkaさんから教えてもらったような気がします。