こんにちは、日用品&町歩き愛好家の渡辺平日です。この連載では、個人的に好きな町や住みたい町を、商店街を中心にじっくりと這うように案内しています。
今回取り上げるのは川崎市中原区の新丸子。東京都と神奈川県のちょうど境目に位置する町です。ちょっと語弊があるかもしれませんが、遊びに行くタイプのエリアではないので「新丸子? はじめて聞いた」という方も少なくないはず。でも、実は、魅力たっぷりの素敵な町なんです。
駅に24時間営業してる東急ストアが入っています。帰宅が遅くなってしまっても安心ですね。
渋谷や横浜、目黒方面にお勤めの方におすすめのエリアです
いきなり現実的な話になって申し訳ないのですが、お部屋を選ぶとき、職場への所要時間は最重要ポイントになると思います。新丸子の交通事情はどうでしょうか?
駅は大きくもなく小さくもないという感じ。毎日使うことを考えると、これぐらいの規模感が個人的には好みです。
渋谷駅と横浜駅のほぼ中心にあるため、渋谷駅には約17分、横浜駅には約21分と短時間でアクセス可能となっています。また、東急目黒線も乗り入れているので、目黒駅や武蔵小山駅への移動も楽々。さらに隣の武蔵小杉駅まで出れば、新宿駅や品川駅、川崎駅など主要駅へと乗り換え無しで向かうことができます。ふうむ、交通利便性はかなり高いようです。
この辺りの交通事情は、前回紹介した元住吉とほぼ一緒ですね。どちらも急行は停まりませんが、その分、のんびりとした空気が漂っています。
東口側はほんのりレトロ
次に気になるのは町の様子ではないでしょうか。雰囲気を知るには商店街を歩くのが一番。ということで、駅周辺をぶらぶらと散策してみました……と、さっそく紹介に移りたいところですがここで補足を。
新丸子には複数の商店街があり、それらが混ざりあって大きな商業圏を形成しています。商店街をひとつずつを解説したいところですが、そうすると非常に分かりにくくなってしまうので、今回は東口側と西口側のふたつに分けて紹介させていただきますね。それでは、東口側を見ていきましょう。
商店街の入り口。かなり賑わっていますね。チェーン店が目立ちますが、奥に行くほどディープな個人経営店が増えてきます。
とても感じのいいビアレストラン。仕事終わりに同僚と行ってお喋りを楽しみたいですね。
テクテク歩いていると急にハイセンスなアイスクリーム屋があらわれます。前にパフェを注文しましたが、自分史上最高に美味しかったです。どうでしょう。新丸子、気になってきましたか?
個人的にはその隣にある金物屋も気になります。取材後に寄ってみようかな。
どんどん歩みを進めましょう。だんだん人通りもまばらに……。
でも、ここからが町歩きの本番です。ほら、美味しそうなとんかつ屋がありましたよ。配達用のカブが実に良い味を出しています。「学生さんはライス大盛サービス中」とのこと。
駅から5分ほど歩き、横断歩道を渡ると、さらに落ち着いた雰囲気に。便利に、かつ静かに暮らしたいならこのエリアが良さそう。
昔ながらの商店があります。もっと便利なお店はいくらでもありますが、こういう商店でお買い物するのってなんだか楽しいんですよね。近くに住んでいたら通うと思います。
レトロな生花店を発見。店員さんと会話を楽しみながらお買い物できそうです。
もう少し進めば多摩川が見えてきます。なにか悩みがあるときは、コーヒー片手に散歩したいな。
なかなかディープな通りでしたね。駅周辺はかなり賑やかですが、しばらく歩けば静かになるので、落ち着いて暮らしたい方は東口側でお部屋を探すのが良さそうですよ。
西口側はとっても賑やか
こちらが西口側。意外に落ち着いています。
少しずつ人通りが増えてきましたよ。
街灯がとてもキュート。
新丸子の有名店、三ちゃん食堂です。もともとは中華料理屋だったそうですが、いつの間にか居酒屋になっていたとか。開店前には行列ができることも。
軒先で店主とお客さんが楽しそうにお喋りしていました。ほんと、いい空気感です。
クマも寛いでいます。
ゆっくりお喋りしたいときにおすすめの喫茶店。コーヒーだけではなく、デザートもちょっと驚いてしまうぐらい美味しかったです。
引き返して違う通りに移動しました。このまま落ち着きそうな感じですが、実はここからが面白いんです。
本領発揮と言わんばかりに賑やかになってきました。こちらはかなり繁盛している青果店。
その近所にも青果屋が。ビックリするほど繁盛しています。
まいばすけっとやローソンストア100など便利なお店も多く、買い物には困りそうにありません。
おしゃれなお店も数多くあります。ビシッと決めたいときに行きたいですね。
端の方まで来ました。このまま歩いていくと武蔵中原が見えてきます。それでは引き返しましょう。
帰り際にも通りかかりましたが、やはり信じられないくらい繁盛していました。
なんとも賑やかな通りでしたね。ただ散策しているだけでエネルギーをもらえるような、そんな心持ちになりました。……とはいえ、さすがにお腹が空いてきたのでご飯を食べることとしましょう。
老舗喫茶店で仕事を忘れて寛ぎました
今回は東口側にある〈喫茶まりも〉という喫茶店をセレクト。地元民に愛されている老舗です。
内装も実にレトロ。僕は、ほんとうにこういう喫茶店が好きです。仕事を忘れて寛いでしまいました。
小物類もナイス・レトロです。
かなり悩んだ末、定番のトーストセットを注文。厚切りで食べごたえがありましたよ。お値段はぴったり500円とリーズナブル。
いやはや。頭から足の先までリラックスしてしまいました。さて、新丸子の魅力をたっぷりお伝えできたかと思いますので、お楽しみのお部屋紹介コーナーに移らせていただきます。
駅徒歩約1分! 新丸子と暮らす。(1DK/30.31㎡/10万円)
駅まで徒歩約1分でこの賃料はちょっと驚きです。定期を忘れても余裕で取りに帰れますね。新丸子ライフを存分に満喫しましょう!
おばあちゃんの家のような……。(2K/33.5㎡/8.5万円)
ほんのり和テイストのお部屋です。町の雰囲気も相まって、まったり暮らせそう。
晴れた日は多摩川へ オンもオフも楽しもう。(1K/24.07㎡/9.6万円)
やや武蔵小杉寄りですが、こんな素敵なお部屋もあります。特に水回りがグッドルッキング! 平日はお仕事に精を出し、休日は読書やアウトドアを楽しんで。
さいごに
それにしても素敵なエリアです。「かたひじ張らなくていいよ」って、町が僕たちに語りかけてくれている気がします。おしゃれな街も良いけど、暮らすならこんな町が良いなあと改めて思いました。……それでは、気になっていた金物屋へ行きますのでこれにて失礼しますね(本当に行きましたがなかなか良かったです)。