TOMOS よくばりだもの
1R(22㎡)
植物をうまく暮らしに取り入れ、楽しむヒントを探しに、街で人気のボタニカルショップをたずねます。
今回おじゃましたのは、駒込に本店のあるサボテンと多肉植物専門店の鶴仙園。西武池袋本店屋上の店舗は、アクセスと品揃えの良さから、植物好きが誰しもお気に入りショップにあげるほど。店長の靍岡さんにサボテン&多肉植物の魅力をお聞きしました。
text: Miha Tamura / photo : Takuya Kanai
駒込に本店を持つ鶴仙園は、昭和5年創業という老舗のサボテン・多肉植物専門店。植物が好きなひとに話を聞くと、必ずと言っていいほど名前のあがる、人気のグリーンショップです。この日訪れたのは、西武池袋本店の9階屋上にあるお店。2015年に「食と緑の空中庭園」としてリニューアルしたこの場所は、光が燦々と差し込む中に魅力的なフードカートや、睡蓮の庭などがある、老若男女の憩いの空間。この日も、たくさんのひとで賑わっていました。
手頃なものから珍しいものまで、たくさんの種類が揃うのと同時に、ひとつひとつの鉢がとても瑞々しく、生き生きとしているのも鶴仙園さんの大きな魅力。
「屋上は、光がたくさん入ってすごくいい環境なんですよ」
と、お話を聞かせてくださったのは、3代目店長の靍岡秀明さん。
「サボテンや多肉植物は、言葉は喋らないけれどしっかりと生きている。家族と同じように、お日様にしっかり当てて大切に育ててほしい、と、お客様にもお伝えしています」
「年間通してしっかりお日様に当ててあげると、葉っぱもしっかりでてきて球体も太ったり、お花も咲いたり、変化が楽しめる。そういった楽しみ方をしてほしいですね」
と靍岡さん。
靍岡さんにいろいろ教えてもらっていたら、常連の男性のお客様が、「これはすごいねぇ〜」とじっくり一つの鉢に魅入っていらっしゃいました。
よく見ると、ふつうの丸や柱状のサボテンに混じって、かなり変わった形のサボテンがあるのに気づきます。奥が深いサボテンの世界。まだまだ初心者ですが、珍しい種類についても教えてもらいました。
個性的で特別な種類のサボテンにも惹かれますが、まずは初心者の私、育て方と、おすすめの種類を教えてもらいました。
光の当て方
・年間を通して風通しのよい場所で、しっかり光を当てて育てること
・春〜秋は南東のベランダで、冬は光の当たる南東の窓際で
・冬は成長が止まるのでお水はあげないけれど、寒さに耐えられるよう、株全体にしっかり光を浴びさせる
水のやり方
・鉢の底を見てしっかり乾いたのを確認してから、水をやる
・多肉植物の場合は、葉っぱがしわしわになってきたら水やりのサイン
家に持って帰ってきたときは、光や風通しの環境が変わるので植物がストレスを感じやすくなります。今までの光の強さと変わると、葉が真っ白になってしまう「日焼け」にも注意が必要。光があたるように置いた状態で、遮光ネットか、ティッシュペーパーをかけて上から霧吹きを。そうやって新しい環境に1週間ほど馴らしてあげるとよいんだそう。
「金魚を水槽にうつすときと同じですよ」
植物は家族と同じ。言葉を喋らなくても状態のサインを見逃さず、上手に一緒に暮らしていきたいです。
鶴仙園 池袋西武店
東京都豊島区南池袋1-28-1 西武池袋本店 9階屋上
午前10時~午後8時まで 不定休
03-3981-0111(大代表)
http://sabo10.tokyo/
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