惜しまれつつも閉館する「憧れのデザインホテル」にロングステイ
Hotel CLASKA は、目黒通りでかつて人々に親しまれたホテルニューメグロをリノベーションし、2003年にオープンしました。竣工から51年経過した建物の老朽化や、定期建物賃貸借契約のタイミングなどもあって、2020年12月20日(日)をもって閉館することが決まっています。
東京のデザインホテルの先駆けとして「一度は泊まってみたい」と憧れる人も多い Hotel CLASKA。
日本を代表する建築家やアーティストたちが手掛けた、それぞれに異なるデザインの客室は、「こんな部屋で暮らしてみたかった」と思うものがきっとあるはず。
goodroomホテルステイのプランでは、「Hotel CLASKA」に1ヶ月単位のかなりお得な価格でロングステイが可能です。あと半年のこの時間を「Hotel CLASKAでのロングステイ」に充てられたなら、きっと一生、残り続ける自分の財産になると思うんです。
古き良き建物の面影を随所に残しつつ、洗練された雰囲気の漂う CLASKA。レストラン、ショップ、ギャラリーなど、ホテル以外にも様々な施設が入居する複合施設になっています。
ロビーはこちら。都心の大通りに面していながらも、前庭の緑が目に飛び込む静謐な空間が広がります
ロビー、受付はコンパクトながら高級ホテルの雰囲気そのもの。
今回宿泊するのは7階の704号室。CLASKA Gallery & Shop “DO”がデザインした「Contemporary」のお部屋です。個人的に「こういうお部屋に暮らしてみたかった」と憧れが詰まった室内です。
室内の居心地はどう?
「靴を脱いで上がる無垢の床」がとてもリラックスできます
704号室の大きな特徴は「靴を脱いで上がる」こと。ちょっとしたことですが、長い時間を過ごすのにはこれがとても楽で、私は嬉しかったです。
ベッドはダブルサイズ。固すぎず柔らかすぎず絶妙なマットレスで熟睡でした。いろいろな硬さの枕が揃っているのもよかったです。
建物が古いのと、大通りに面しているため、音はどうなんだろう?と思っていましたが、内側にもう1枚、新しい窓があるおかげで全く音は気になりません。木枠サッシで雰囲気もとても良いです。
「2つ居場所がある」のが部屋にこもって仕事するのに最適
もうひとつ、このお部屋の特徴は、窓辺と壁際のダイニングテーブルの、「2つの居場所」があるということ。1日こもって仕事をするときに、「2つの場所がある」というのは気分転換にすごく役立ちました。2人で使う場合は、椅子を向かい合わせにするのも良さそう。
特に、DO Originalの「アトリエランプ」に照らされたこのテーブル、すごくいいんです。ホテルにあるテーブルってちょっと狭くて食事にも仕事にも手狭なことが多いと思っていたので、この机があることが、このお部屋に決めた理由のひとつでもありました。
と言いつつも、外の景色を見ながら仕事ができる、このカウンターテーブルもかなりお気に入り。どっちもいいんだよな。
そうそう、カーテンを開けると、窓からの景色もとても良いんです。すぐ近くの緑は林試の森公園かな。
収納スペースは?
入り口を入って正面に、シンプルなクロゼットがあります。
そして壁には、CLASKA Gallery & Shop “DO” のエッセンスを感じる小物が。大好きなお店なので、ニンマリしてしまいますね。
こんな感じで使ったらいいかしら
ベッドの周りにも棚があって便利。好きな本を買い込んでいっぱい並べて、ただただ読書にあてる休日なんていいな!と思いました。
細かいことですが、ホテルで私が必ずチェックするポイントは、「枕元に電源があるかどうか」。きちんと設置されていて安心です。もちろんWiFiも、部屋のどこにいても快適に使えました。
設備やアメニティは?
気になるバスルームはこちら。ホテルらしい3点ユニットバスですが、浴槽は大きめでした。
ボディソープ、シャンプー、リンスは MARKS&WEB のもの。
ふかふかのタオルは大小2枚ずつ×2人分。クローゼットにはバスローブと浴衣が用意されています。
黒いボックスの中には細々としたアメニティ類が一通り揃っています。
窓辺のカウンターの左側にはミニ冷蔵庫。サービスのミネラルウォーターが入っていました。ありがたい。
右側には、電子ポットとお茶のセット、DVDプレーヤー、セキュリティーボックス。
CDプレーヤーとスピーカーもありました。Bluetoothでスマホをつなぐこともできるんですが、フロントにお願いすればCDやDVDを貸し出してもらえるので、ここはあえて「脱スマホ」で楽しんでみるのもいいなぁ、と思います。
お茶筒の中にはCLASKAオリジナルのティーバッグが数種類ありました。こういうおもてなし、嬉しいですね。
アクセスは?
CLASKAでのロングステイは「都心の自転車暮らし」が鍵になるかも
Hotel CLASKAのアクセスは、東急東横線の学芸大学駅から徒歩12分、山手線の目黒駅からはバスで7分。
ただしこのあたりは、自転車での移動が圧倒的に便利でしょう。エントランスのすぐ隣に広めの駐輪場が整備されているので、「マイ自転車」持参で宿泊されている方も結構いらっしゃいました。
レンタルバイクのサービスもあるので、自転車で軽快に、都心暮らしを楽しみたいところですね。
CLASKAでレンタルできるのはあの「tokyobike」の自転車です。
近隣のお店や施設は?
館内も施設が充実。1日ホテルから出なくてもいいかもしれない
朝食、ランチ、そして週末のディナーがいただける、CLASKA Restaurant “kiokuh”
平日限定のランチをいただきました。パンとメイン、スープがついて1300円とかなりお得な値段で、素材の良さを感じる本格的な料理をいただけてしまいました。ランチがてら、お仕事をされている方もいて、毎日ここでのランチを日課にしたい気持ちに駆られます。
そして階段を上がった2階にはもちろん、CLASKA Gallery & Shop “DO” が。※現在は新型コロナウイルスの影響でレストラン、ショップ共に営業時間が限られていますのでご注意ください。
夕方には屋上に上ってみました。いわゆる、「マジックアワー」を独り占めして堪能。
近隣のコインランドリーは、あの「フレディレック・ウォッシュサロン」でした!
さて、館内にはランドリー設備がないということで、目黒通り沿い、同じブロックにある近くのコインランドリーに行ってみたのですが、ここで嬉しいサプライズが。ただのコインランドリーではなくて、「ベルリン発のおしゃれランドリー」として2017年にオープンしたばかりの、「フレディレック・ウォッシュサロン」だったんです! こんなに近くにあったなんて嬉しい。
店内はおしゃれな雰囲気で、女性誌でもよく取り上げられているおしゃれなランドリーグッズも売られており、それを買いに来る人もいるほど。WiFiが使えるカフェも併設されているので、「洗濯の待ち時間」が全然苦にならず、あっという間に過ぎていきました。これはいいなぁ。
おしゃれな店内にテンションが上がります。
お気に入りは、パン屋さんと、「巴里小川軒」
フレディレックと同じ並びには、昔ながらのパン屋さん。朝早くからやっていて、ここで朝ごはん用のパンと牛乳を買うのが毎日の楽しみになってしまいました。
そして、「レーズンウィッチ」で有名な巴里小川軒もかなりご近所にあるんです。ロールケーキを1切れ単位で買うこともできて、ここで日々のおやつを買うことが日課に……(食べてばっかり)
学芸大学駅へと向かう道には静かな商店街があり、「まいばすけっと」でお惣菜などを買うこともできました。もちろんコンビニも、徒歩圏内にセブンイレブン、ローソン、ファミリーマートが揃っていましたので困ることはないかと。夜、飲みに行くのが好きな方は、学芸大学駅前か祐天寺駅前まで足を伸ばすのがおすすめです。
デザインの良い整った空間で、心落ち着けて毎日を送る。そんな都心暮らしが待ってます。
Hotel CLASKAでの暮らしの一番のよさは、とにかく「毎日を最高の部屋で過ごせること」だと感じました。
何かに邪魔をされることなく、心落ち着けて過ごせるので、リモートワークで集中してお仕事をされたい方にもおすすめ。都心の会社に自転車で通いながら、夜は良い空間で良い眠りを、という過ごし方も良いと思います。
Hotel CLASKAでのロングステイはこれがラストチャンスです。始めてみて後悔はしない選択だと思います。