「一人暮らしといえば賃貸」をやめて「ホテル暮らし」。2年半続けたら、1日1日を大切にする習慣が身に付きました
軽やかに暮らす人を紹介していく連載。今回お話を伺ったのは、2年半と長きにわたってホテル暮らしを続けてこられた鈴木さん。長く続けてきた鈴木さんだから語れる、ホテル暮らしの良さや気付きについて教えてもらいました。…
ある著名人がホテル暮らしを推奨していたYouTube動画を観たことをきっかけに、生活の場を賃貸から「ホテル暮らし」にシフトしたRさん。仕事に集中できる環境を得たことで、年収が増えるなどイイコトがたくさんあったのだそう。Rさんが感じるホテル暮らしのメリットを教えてもらいました。
text : ASAKO SAKURAI
<Rさんのプロフィール>
ホテル暮らし歴2年/30代女性/某アパレル会社の正社員/SNSなどのマーケティングを担当/ほぼ毎日出社していて、テレワークはしていない/8時半出社、20時頃まで仕事をしている自称仕事人間/趣味はゴルフ
ーさっそくですが、Rさんがホテル暮らしをしようと思ったきっかけはなんだったのでしょう?
コロナが収束したことで、できるだけ会社に出社することが求められるようになり、満員電車を苦痛に感じるようになったことがきっかけです。
それまで住んでいた賃貸は、前職の職場に近かったこともあり、今の職場までは乗り換えも多く、距離があったんです。会社にフルリモートの日数を増やす交渉をすることもできましたが、一人暮らしでテレワークをしていても人との会話がないので、できれば出社をしたいと考えていました。
そんなモヤモヤを抱えていた時に、堀江貴文さんが出演しているYouTubeの番組内で、ホテル暮らしについて熱く語っているのを目にしました。堀江さん自身もホテル暮らしの実践者。語られていたメリットが自分が求めている暮らしかたにあまりにぴったりで、すっかりのめり込んでしまいました(笑)。
ー具体的に、どんなメリットに強く影響されましたか?
効率的に生活できるところ、ですね。
まず家事をしなくていい。掃除、タオルやシーツの洗濯、ゴミの分別・回収など。一人暮らしのころから、本当にゴミ捨てが苦手で……。早起きが苦手だったこともあり、朝起きられず出しそびれ、残された生ゴミを前に途方にくれたこともしばしば。
またシャンプーなどの日用品は買わなくていいし、光熱費もホテル代に含まれている。立地が良く、綺麗な内装の部屋に住めることを考えたら、トータルの金額はそんなに賃貸と変わらないのではないかと、動画では話されていました。
さらに契約書も不要で、セキュリティ面でも安心です。自分にとってはいいとこづくしの暮らしかたなのでは?と思いました。
当時住んでいた賃貸での暮らしに少し飽きていたこともあり、住み替えまでの決断は早かったですね。
ーRさんがそこまで「効率的な生活」に惹かれたのはなぜですか?
できれば無駄な時間に費やす時間をなくし、仕事にコミットしたいから、ですね。
おかげでホテル暮らしを始めてからは、仕事のパフォーマンスがかなり上がりました。
家事をやる必要がないし、通勤時間が減ったことで自分の時間が増えます。生まれた時間は仕事に全振り。私の場合はSNSを活用したマーケティングチームに在籍していることもあり、常にSNSを見てアンテナを張り、トレンドを追いかけていなければなりません。そうした情報収集に充てられる時間が増えました。
それから、睡眠の質が向上したこともパフォーマンスが上がった要因の一つです。
以前は通院しながら薬を処方してもらうほど、不眠症で悩んでいました。でもホテル暮らしをしてからすっかり解消したんです。ホテルのベッドの質がいいことも、影響しているのだと思います。
今は仕事から帰宅したら、食事や入浴を済ませ、すぐにベッドに入って就寝する生活です。そのため20時ごろまで会社で仕事をしていても、毎日7〜8時間はしっかり寝られるようになりました。
これまでは仕事を早く切り上げて、家事の時間に充てなければいけなかったり、反対に仕事を優先したら、その後家事をしなければいけなくて睡眠時間が遅くなったり……。
とにかく今は自分の使える時間の多くを、仕事に充てられるようになったことが嬉しいんです。根っからの仕事人間なんですよね(笑)。
ー初めてのホテル暮らし。はじめはいろいろと不安もあったのではないでしょうか
そうですね。以前住んでいた部屋は賃料が破格だったこともあり、トータルの出費はずいぶん上がるため、はじめは少し不安でした。
ただ、ホテル暮らしを始めてから仕事のパフォーマンスが上がったこともあり、ありがたいことに昇格させていただき、収入も上がったんです。
今はホテル暮らしを始めた当時よりも、余裕をもって生活できるようになりました。
ーRさんのホテル選びの基準は、どんなポイントですか?
立地と値段。この二つに尽きます。
立地については、職場がある新橋まで出やすいか。可能であれば徒歩圏内で行けてしまうくらいの距離感だとなおよいと思っています。
賃料は15万円以内を基準にしてますね。
ーこれまで住んできたホテルのなかで、特に気に入っているホテルがあれば教えてください
イビススタイルズ東京銀座とR&Bホテル東日本橋は良かったですね。特にイビススタイル銀座は、職場まで徒歩5分とかなり近かったので最高でした。
R&Bホテル東日本橋は、コスパが良いホテルでしたね。新橋までの電車の乗り換えがあるところが玉に瑕なのですが……!
あと私は夕食はほとんど外食はせず、ホテルの部屋でUberEatsを頼むことが多いです。だからUberの選択肢が多い街、というのも条件の一つかもしれません(笑)。
以前はホテルの部屋に超小型の冷凍庫を持ち込んで、冷凍のサブスク弁当を契約していたこともありました。食材にもこだわったものが多かったので、健康的な食事を摂りたいホテル暮らしユーザーにはおすすめです。
ー今のところホテル暮らしにしてから、良い影響ばかりのRさんですが、どんな方にホテル暮らしを勧めたいですか
仕事にコミットしたい人には、絶対おすすめですね。
私のように初めは出費のことなどで一歩を踏み出せない人もいるかもしれません。けれど年収が上がるなど、いいこともあるかもしれません。
私は今後もしばらくはホテル暮らしにお世話になりたいと思っています。
これからはもっとパフォーマンスを最大化して、より成果を上げられるようになりたいです。そうすることでどんどん裁量を増やし、より社会に与える影響の大きい施策も打てるようになりたいですね。
個人では何もできない私でも、会社員として大きな会社に所属しているからこそできることがある。今はとにかく仕事が楽しくて、それに全てを捧げられる生活スタイルが確立できて、本当に良かったなあと思っています。
「goodroom サブスくらし」は、月額69,800円から、家具・家電つきのマンスリーマンション、そしてホテルに自由に住み替えが可能なサービスです。
家具や家電、WiFiなど、必要なものが揃っているので、引越しで用意するのは、スーツケースひとつだけ。敷金・礼金などの初期費用もありません。
goodroom が運営するマンスリーマンションにプラスして、全国47都道府県800施設以上のホテルが利用可能。
毎月自由に住む部屋を変えられて、リーズナブルに好きな街に住む。そんな賃貸より身軽な暮らし方を実践してみませんか?
櫻井朝子
三宅朝子
goodroom journal 編集部所属。ライター、バーのママなど、いろんなことをしています。行ったことのない街に降り立つととにかく興奮する、街歩き大好き人間。センスがないのでおしゃれなインテリア、お部屋に興味津々。趣味は読書、刺繍、季節の手仕事など。詳しいプロフィールはこちら