賃貸における窮屈な縛りからの解放。ホテル暮らしがもたらしたのは、想像以上の自由だった
コロナ禍になりリモートワークが当たり前になったことで、今がチャンスとホテル暮らしを始めて1年半。賃貸をやめるという、勇気ある大きな決断をしたNさんにとって、得られたものは想像以上に大きなものでした。今では「ストレスがなくて不安になるほど」と話すNさんにもたらされた、変化や考え方などについて聞いてみました。 …
新しい生活のヒントとして、これまで goodroom journalに掲載した「サブスくらし」ユーザーへのインタビュー記事をご紹介。さまざまな暮らし方に触れながら、理想の生き方を考えてみましょう。
text:RYO ODA
goodroomは、新しい生活様式である「ホテル暮らし」を楽しめるサブスクリプションサービス「サブスくらし」を提供しています。毎月一定の金額を支払い、オンラインでホテルを選ぶだけで、好きなホテルでの長期滞在が可能です。
しかしホテル暮らしはまだ浸透しきっていないのが現状。やはり「一人暮らしをするなら賃貸」という考え方が一般的です。
ではなぜ、ホテルで暮らすのでしょうか?実際にホテルで生活している人の声を聞いてみたら、あなたらしい「新しい生活」のヒントが眠っているはず。
過去に goodroom journal で掲載したインタビュー記事とともに、「サブスくらし」ユーザーの暮らしをご紹介します。
ひとつの場所に長期間住む前提の賃貸よりも、定期的に住む場所を変えられるホテル暮らしは、旅をするように暮らしたいユーザーから人気です。訪れる土地の魅力を感じながら、さまざまな出会いや発見を楽しめます。
国内外問わず旅することが大好きな20代女性会社員、Asukaさんの「ホテル暮らし」の理由は、「ひとつの場所に留まるよりもいろいろな土地を巡りながら暮らしたい」から。
「あまり賃貸暮らしには乗り気ではなかったんです。もともと旅がすごく好きなので、ひとつの場所に留まるよりもいろいろな土地を巡りながら暮らしたい、という想いがありました。
もともと旅が好きなのも、そこにいる人たちとのコミュニケーションで自分の世界が広がっていくように感じるからなんです。自分とは違う価値観や文化を体感することで、より自分の考え方が広がったり、自分にとっての幸せや大事なものを見直したり。」
ホテル暮らしで毎日が新鮮に。旅好きOLが新卒1年目でホテル暮らしを選んだ理由 | goodroom journal
20代会社員、写真が趣味の石黒さんは、「いろいろな場所を写真に収めたい」という理由で「ホテル暮らし」を始めました。
「カメラを買ってから、外で写真を撮ることがすごく楽しくなったんです。土日にいろいろな場所に写真を撮りに行くようになりましたし、カメラ好きな人が集まるコミュニティにも参加するようになりました。
そのような中で2週間のホテル暮らしでは、毎日のように写真を撮りに出かけていました。こんな生活をするのは初めてでしたが、心から楽しかったです。
ホテルから離れた場所まで自転車を走らせたのも、有名な観光地とは違った場所を訪れたのも、一般的な数日の旅行じゃできないことだと思うんです。」
カメラを手に、自転車で京都を巡る。初めてのホテル暮らしで見つけた、新しい自分とは | goodroom journal
時間の使い方が大きく変わるのもホテル暮らしの魅力です。
ホテル暮らしであれば、掃除やタオル類の交換など家事の一部をスタッフに任せられます。立地もホテルならアクセス性に優れていることが多いです。
30代フリーランスでミニマリストのFナンデスさんの「ホテル暮らし」の理由は、「自分の時間を多く確保できる」から。
「やっぱりメリットといえば、自分の時間を多く確保できることだと思いますね。部屋の清掃はお任せできますし、食事も基本的に外食でサクッと済ませるので、その分は時間が浮きます。
自炊ができないことがデメリットと思われがちですが、僕はむしろ10キロ痩せたんです(笑)顔色も良くなったり、睡眠の質も上がったように感じます。もちろん個人差はあると思いますが、健康を意識するようになってよかったです。」
自分軸で自由に生きる。なぜミニマリストは「ホテル暮らし」を選んだのか? | goodroom journal
「通勤時間の短縮」を理由に、ホテル暮らしを選ばれる方も。
「例えばこれまで実家に住んでいて、1時間半くらいかけて職場に来ていた同僚は、現在渋谷のドミトリータイプのホテルで生活しています。初めての一人暮らしで、渋谷で物件を借りるというのはコスト面でも、なかなか難しいじゃないですか。それが実現できるのは、ホテル暮らしの良さですよね。」
住み替えの柔軟さがいい。ホテル暮らしをするハードワーカーが、5か月経って気づいたこと
賃貸では実現できない「住まいの充実」も、ホテル暮らしの大きな魅力です。
ホテル暮らし歴2年以上のベテラン、Iwataさんが品川プリンスホテルでの滞在を選んだ理由は、「施設やサービスの充実度」。
「映画館は合計11スクリーンもあり、映像・音質のレベルを高めた「IMAX」も楽しめます。フードコートにも7つのお店が並んでいました。これが品プリのクオリティ……!
また、レストランも充実しています。和食やビュッフェ、カフェに中華料理。さらに、ボーリング場やテニスコート、さらには水族館まで!」
憧れの「品プリ」暮らし。「品川プリンスホテル」でのホテル暮らしレビュー | goodroom journal
家族を支える方や、子育てを終えた方も、ホテル暮らしを楽しんでいらっしゃいます。「若くないから」「体力がないから」と諦める必要はなく、いつからでも新しい生活を始められる。なんだか勇気づけられますね。
千葉県在住、54歳女性のM.O.さんの「ホテル暮らし」は、「二人のお子さんの独立」がきっかけです。
「息子が二人いるのですが、下の息子が社会人になり、一人暮らしをするために実家を出たことが大きなきっかけでした。長かった子育てがようやくひと段落したな、とホッと一息。慌ただしい日常に小休止を打ちたくなったんです。
以前から「ここではない、どこかに住んでみたい」という淡い憧れがあったんですよね。自分が健康なうちに、したいことをしたいと、仕事も手放して人生のペースダウンすることにしたんです。」
54歳、ゆるやかに自分と向き合うホテル暮らし。子どもの独立を機に、人生のペースをスローダウンした | goodroom journal
不動産関連会社勤務、50代男性のT.Uさんは「人生を一度リセットして、身軽になってみたい」と思い、「ホテル暮らし」をしているそうです。
「今年でちょうど50歳を迎えるのですが、これを機に人生を一度リセットしたい、もっと身軽になりたいと考えたことがきっかけです。
50歳にもなると、なんだか人生のぜい肉というのかな。そういうのがだんだんと付いてくるんですよね。例えば立派な肩書きとか。
だから一度全部捨てたくなったんです。そうしてこれから先の5年、10年先を見据え、仕事やあらゆる人間関係を整理したい。だから考える時間を持つために、思い切って家族と1ヶ月間だけ距離を置いて、一人でホテル暮らしをしてみようと思いました。」
50歳を迎え、一度リセットしたい。人生の節目に利用したホテル暮らしで、自分と向き合った | goodroom journal
本当はしたいことがあるけれど、賃貸では実現できないから我慢する。かつてはそれが普通だったかもしれませんが、働き方も暮らし方もどんどん自由になってきました。
賃貸暮らしではできない生活も、ホテル暮らしなら叶うかもしれません。それまで選択肢に上らないような生活も、ホテル暮らしで楽しめます。
ITベンチャーに勤める34歳の比嘉隼人さんの「ホテル暮らし」の理由は、「サーフィンをしながら暮らしていきたい」から。
「『この先、自分はどう生きていきたいんだろう』と、自問するようになったんです。そんなとき今よりずっと若いころ『人生、一度はサーフィンをしながら暮らしてみたい!』と考えていたことを思い出しました。
体を動かすことだから健康的だし、サーフィンは50代以上になってもできるスポーツ。せっかくだったら、何にも縛られていない独身の今のうちに、日本中の波がいい場所を転々としながら暮らしてみたいと思い立ちました。」
「人生一度は、サーフィンをしながら暮らしてみたい」。34歳で夢を叶えるために、私はホテル暮らしを始めた | goodroom journal
**
親と一緒に家で育ち、その後一人暮らしは賃貸で。それが暮らし方の常識として多くの人に受け入れられている考え方です。
ですが、賃貸だけでなくホテル暮らしやウィークリーマンションを加えてみるだけで、暮らしの自由度はぐっと高くなります。
住み方に合わせるのではなく、自分の好みや希望に素直になりながら、新しい暮らしについて考えてみようと思います。
ホテル暮らしについてより詳しく知りたい方はこちら!
ホテル暮らしとは?費用やメリット、おすすめしたい人の特徴をまとめました
「goodroom サブスくらし」は、月額69,800円から、家具・家電つきのマンスリーマンション、そしてホテルに自由に住み替えが可能なサービスです。
家具や家電、WiFiなど、必要なものが揃っているので、引越しで用意するのは、スーツケースひとつだけ。敷金・礼金などの初期費用もありません。
goodroom が運営するマンスリーマンションにプラスして、全国47都道府県800施設以上のホテルが利用可能。
毎月自由に住む部屋を変えられて、リーズナブルに好きな街に住む。そんな賃貸より身軽な暮らし方を実践してみませんか?
織田諒
織田諒
編集アシスタント。写真も動画も撮るのが好き。愛機はFujifilm。革のものと古いものが好き。論文を漁り回るのが趣味。