部屋探しの時期は「5月〜8月」がおすすめって本当?シーズンごとのメリット・デメリットをまとめました
引越しの時期っていつがおすすめ?時期別の特徴と、メリット・デメリットをそれぞれまとめてみました。…
今の部屋、ちょっと不満があるし、更新料を払うくらいなら引っ越しちゃおうか。私自身、2年ごとの更新のお知らせのたびにその誘惑と戦っています。
不動産屋であるグッドルームがこんなことを言うのもなんですが……個人的な実感として、「よりよい引越」のためには「あえて今回は更新」を選ぶのも俄然、アリ。その理由をまとめてみます。
text : Miha Tamura from goodroom journal
更新料は一般的に、家賃の1か月~1.5か月分。馬鹿にならない出費に、「いっそ引越しちゃおうかしら」と思うことも多いのですが、いざ引越すとなると、それ以上にお金がかかってきます。
たとえばこんな感じ。
・仲介手数料(1か月分)
・敷金(1ヶ月~2か月分)→返ってくることもありますが、「原状回復費用」として0.5ヶ月~1か月分程度とられます
・礼金(1か月分)
・引越費用(ひとり暮らしで3万円~)
・不要な粗大ゴミの処分費用
・家具の買い替え費用
・自分が移動する交通費
などなど……まず、現実的に払えるかどうかももちろん検討が必要ですが、
「これらの費用を、1ヶ月に割り戻して家賃に足してみる=実質家賃の計算」
が意外と大切。
たとえば、「今より家賃を下げるために郊外に引越したい」と思っている方でも、引越に50万円かかったら、2年暮らしたとして1ヶ月あたり「約2万円」です。8万円のお部屋に住んでいるとしたら、6万円のお部屋に移動してとんとん、ぐらい。もちろん10年で計算すればぐぐっと下がるのですが、次に引っ越す場所では10年暮らす自信はありますか?
家族構成が変わる、勤務地が大きく変わるなどの事情がない限り、なるべく「今のお部屋の不満を自力でつぶす」努力をしてみることも大事。
これは不動産屋としてではなく一人暮らし歴10年の実感です。
というわけで、以下すべて、自分自身が実践してきた方法をご紹介します。
2年暮らすと、よっぽど好きな町や、刺激的な町でないかぎり、だいたいの場合、飽きてしまうものです。
「なんだか飽きちゃったなぁ」と思うなら、引っ越す前に、まだ探索していない場所を歩いてみませんか。
いつも通る道以外に、意外な穴場スポットを見つけられるかもしれませんし、そもそも町の探索自体が楽しくなって、すっかり引っ越す気がなくなっちゃうことも。
「毎日の通勤の混雑にうんざり」という方には、まず「早起き」をおすすめします。
いつもより早い時間帯の電車に乗ったり、余裕をもって各停で通勤したり。
自転車やバスなどを駆使して通勤経路を変えてみる、という手もあります。
意外に今の場所のまま、ベストな通勤方法が見つかるかも知れません。
「部屋がなんとなく気に入ってない」理由は、部屋自体ではなくインテリアにあることも。
ベッドや、テーブル、デスクなどの大きな家具は「そこにあって当たり前」ととらえてしまっていることが多いですが、気に入っていないものなら思い切って処分して、新しく買い替えを検討してみましょう。
(買い足すのではなく、まず処分するのがポイント)
引越費用と天秤にかけたら、けっこういい家具が買えちゃうかもしれません。
参考:
長く使えるものを選びたい。元家具店店長に聞く“ちょっといい家具”の選び方
お部屋からの眺望は変えられなくても、毎日帰るのは夜だから、窓はカーテンが閉まっていませんか?
カーテンをお気に入りのものや、部屋の雰囲気にあったものに変更するだけで、部屋の印象はずいぶん変わります。
さらに、
「白いカーテンを選んだだけで、日あたりが悪いと思っていた部屋が明るくなった」
「冬モノの厚地のカーテンにしただけで、隙間風が寒いと思っていたが解消された」
などの効能があり、カーテン、けっこう大事です。
カーテンレールにつけられるブラインドを選ぶ手も。部屋がすっきり、スタイリッシュになります。
参考記事:
メンバー・バトン #02 スタッフ岡山 北欧ヴィンテージとDIYのメリハリ部屋
個人的に、賃貸のお部屋でもっとも不満があるのは「真っ白な壁」。
分譲のお部屋に比べて壁紙の質があんまりよくないことも多いです。
意外に「賃貸でもカスタマイズできる」方法は、けっこうたくさん。自分なりにアレンジしてみましょう。
参考記事:
賃貸でも!壁に穴をあけないカスタマイズ方法まとめ
「ついているのだから、使うのが当たり前」と思っている、天井のシーリングライト。
真っ白で影のない蛍光灯の照明は、作業のときには便利ですが、リラックスしたい時間には向いていません。
シーリングライトが変更できないタイプなら、もう無視してしまって、間接照明や手元のライトだけで暮らすのも良いです。
参考記事:
照明、どうしてる? by sundays mondays
収納が足りなくて、どうも片付かない…という場合には、部屋の片隅に収納専用スペースを作ってしまうのもアリです。
つっぱり棒とカーテンで隠す方法や、べランダに防水コンテナを設置して本を片付けている、なんて方も。
意外に、使っていないスペースでなんとかなったりします。
参考記事:
『ないなら、つくる!』クローゼット収納 by OURHOME Emi
毎日使う場所だから、どうしても気になるのはトイレやお風呂、キッチンなどの水周りのデザイン。
賃貸だからどうしようもない……と諦める前に見ていただきたいのがこちらの記事。
工夫とアイディアで乗り越えることができる部分も多いです。
参考記事:
賃貸でもカスタマイズ! 50のDIY実例まとめ
引越をおすすめすべき不動産屋が、「今の部屋にそのまま暮らす」ことをお薦めする。矛盾を感じる方もいらっしゃったかと思うのですが、じつはこれ、「掘り出し物件」を見つけるときにも使えるノウハウなんです。
不動産は一点モノ。誰しもが羨む「完璧な条件」を整えているお部屋ほど、家賃は高くなっていきます。
「ちょっと完璧ではない」ところがあるけど、「そこは乗り越えられる」というとき、自分にとっての掘り出し物件になると私は思います。
自分にとって乗り越えられるポイントを増やしていくと、次のお部屋探しがきっと、とても楽しくなりますよ。
グッドルームでは、ラグジュアリーで完璧なすばらしいお部屋、だけでなく、「ちょっと古いし完璧じゃないけど、住み心地は抜群」のリノベのお部屋のご紹介をとっても得意にしています。
「あなたにとっての掘り出し物件」、ぜひ探しにきてください。