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間取りを活かしたDIYでつくる。2K・39㎡の二人暮らしインテリア

私らしく暮らす。賃貸インテリア Vol.283

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間取りを活かしたDIYでつくる。2K・39㎡の二人暮らしインテリア

二人の持っている家具とこれから欲しいものを図面に落としながら検討していく。同棲をきっかけにお部屋探しを始められたあきさんとりんたさんの、二人でDIYもしながらつくられたお部屋について伺っていきます。

text & photo : Tsubottle

家具と気分に合わせて使い分けを考える

あきさんとりんたさんのお部屋探しは、最初の条件設定から納得が行く物件を数ヶ月時間をかけながら現在の住まいを見つけられていました。

「職場への距離と家賃相場を見ながら物件を探していきました。内見も複数して、良いなと思った物件は二人の持っている家具とこれから欲しいものを図面に書いて検討していったのですがこの物件が一番しっくりきましたね。」(あきさん)

「2Kという特殊な間取りですが、リビング・書斎・ダイニングが引き戸で仕切られていて、気分や状況に合わせて空間を仕切ったり、ひとつながりにできるところにも惹かれました。」
「実際に内見すると、明るく開放的で、家の周りも静かで落ち着いた雰囲気が魅力的で即決でしたね。」(りんたさん)

一人暮らしの住まいから持ち寄った家具はテイストこそ違ったものの、新しい住まいに置いてみると空間に上手く馴染んでいき、お二人自身も驚かれたそう。

一人でも二人でも居心地の良い空間づくり

住まいの決め手でもあった間取りを自由に変えられる引き戸を活かして、各部屋を使い分けられているあきさんとりんたさん。スペースを考える上では、その居心地の良さも大切にされています。

「住まいの一番奥に設けたリビングは、ソファでゆったりとくつろげるお気に入りの空間です。2人で毛布に包まりながら映画を見たり、1人でフロアランプの下で本を読んだり、iPadを見たりと家にいる時の大半はここで過ごしています。家の端にあるので家全体が眺められて、開放感があるのもお気に入りのポイントですね。」(あきさん)

居心地の良い空間へ、五感が喜ぶようなアイテムを意識的に選んでいると話すお二人。窓際に飾られたガラスの吊り飾り「アテネの朝」は、その音がお気に入りのアイテム。

「ギリシャの教会の鐘からインスピレーションを得た作品ということもあり、ガラス同士がぶつかると鐘の音のような音がして癒やされます。オブジェクトとしてインテリアを彩ってくれるだけでなく、音が日常の生活に加わる点がとても気に入っています。」(あきさん)

リビングとキッチンの間は、壁面収納が特徴的なワークスペースになっています。デスクはりんたさんがDIYされたもので、お二人でも使えるように。
「一人暮らしのときにDIYした机を二人のデスクワークスペースとして使っています。当時はPCワークとペーパーワークをひとつのデスクで同時に行えるように、通常の机より大きめのサイズで作りました。同棲して二人で使うようになっても十分なスペースがあるので、二人で横並びになって仕事や勉強をできるのが良いですね。」(りんたさん)

玄関に近いキッチンスペースには、あきさんが描かれたアートや小物がディスプレイされている他、お気に入りのデロンギのコーヒーマシンから二人揃って好きだと話すコーヒーの香ばしい香りが漂っていました。

二人でつくるDIYインテリア

あきさん、りんたさんのお部屋では、各スペースでDIYしたアイテムも印象的。お二人の愛着が湧く空間づくりにも繋がっています。

「自分にフィットする着心地の良い服のように、建築やすでに持っている家具にピタリと合うように棚やテーブルをDIYすることで、既製品の家具だけではつくれない居心地の良い空間になるのかなと思っています。自分たちでつくることで家具への愛着も増して、日々の生活も楽しくなりましたね。」(りんたさん)

お部屋の中でも特徴的だったのが、キッチンとソファスペースの間で壁一面に広がっていた壁面収納棚。
「二人で設計から材料選び、組み立てまで行った愛着のあるDIYです。読み貯めた本や集めた小物を飾れるようにしています。コート掛けも棚に取り付けているので、外出や、帰宅時にさっと洋服を掛けておけるのも便利ですね。」(あきさん)
「設計上では、元々持っていた IKEA の棚の天板に棚板の高さをあわせることでキッチンと書斎のディスプレイがつながるようにして、足元は IKEA の棚と同じ足を使うことで統一感を出しながら、ロボット掃除機が掃除をできるようにしてみました。」(りんたさん)
暮らしの中の気づきから、加えられたDIYのアイテムもありました。 「ソファスペースのコーヒーテーブルは、2人でソファに座って映画を見るときにそれぞれの手元にテーブルがあったらいいねということでDIYで作りました。」
「大きい方の天板は座ったままでも飲み物がとれるようにソファーの角にピタッとハマる、くぼみのあるデザイン。小さい方の天板は大きいテーブルと合わせた時に一体感が出るように大きい方のくぼみに沿ったような形としてデザインしました。小さい方はちょうどベッドサイドテーブルが欲しかったのでそれも兼ねています。」(あきさん)
ここまで伺ったDIYをはじめ、住まいに取り入れられるものはその色合いも意識されているお二人。リノベーションされた物件は、床の色がホワイトベージュだったのでその色をベースに家具や小物をそろえられていました。

「常に、自分達の居心地が良い部屋にしたいと思い、暮らしをチューニングするように家具をDIYしたり使うものを考えてみたりしています。家具や家電、小物という小さな変化でも日々の生活が楽しくなるのだから、間取りや、空間自体を自分たちで作れたら楽しいだろうなという思いもありますね。」(りんたさん)

将来的には、中古マンションを自分たちでリノベーションして住んでみたいと話すあきさんとりんたさん。暮らしを通してふたりの住まいのアイデアとイメージが膨らんでいきそうで、今後のお部屋も楽しみです。

あきさんとりんたさん (@ar93.19)さんのInstagramアカウントはこちら
https://www.instagram.com/ar93.19/

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Tsubottle(つぼとる)

Tsubottle(つぼとる)

福岡県出身。アメリカはポートランドで写真を始め、京都・東京・福岡を中心に全国へ素敵な住まいと人の物語を記録と記憶に残しながら旅をする写真家。あなたのお住まいにもぜひ。コーヒー、ビール、美味しいご飯があれば、どんな場所でも幸せに暮らせるタイプです。
Instagramはこちらホームページはこちら

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