賃貸における窮屈な縛りからの解放。ホテル暮らしがもたらしたのは、想像以上の自由だった
コロナ禍になりリモートワークが当たり前になったことで、今がチャンスとホテル暮らしを始めて1年半。賃貸をやめるという、勇気ある大きな決断をしたNさんにとって、得られたものは想像以上に大きなものでした。今では「ストレスがなくて不安になるほど」と話すNさんにもたらされた、変化や考え方などについて聞いてみました。 …
新しい暮らし方を実践している方々に話を伺うインタビュー企画。今回は、「いつでもフットワークの軽い自分でいたい!」を原動力に、ホテル暮らしをスタートしたLUCAさん。賃貸で暮らしていたころとの違いなどについて伺いました。
text : ASAKO SAKURAI
<プロフィール>
LUCAさん/会社員/リモートワークと出社が半々/関西圏を中心にホテル暮らしをしている
-まず初めに、LUCAさんがホテル暮らしを始められたきっかけを教えてください
身近にいた友人がホテル暮らしをしていたことが、主なきっかけです。
元々ずっと同じところにはいられない性格で、引越しは頻繁にするほうでした。賃貸に住んでいるとその都度初期費用がかかるので、このままの暮らし方でいいのかと悩んでいたんです。
テレビなどで「ホテル暮らし」という存在は知っていて興味はあったのですが、値段が高いイメージがあってなかなか踏ん切りがつかなくて。
そんなとき知人がホテル暮らしをするようになり、ようやく自分ごと化できるようになって、一度試しにやってみよう、と思い立って始められました。
-まだ始められて3か月ほどとのことですが、実際に体験してみていかがでしたか
時間的にも、金銭的にも余裕をもって暮らせるようになった気がします。
というのもこれまでは大阪の都市部から離れた、隣の県で一人暮らしをしていました。
大阪の友人が多く「今から遊ばない?」「もう一軒飲みに行こう」などと誘っていただいたときに、いつも時間や交通費を気にして行動できない自分がいたんです。
でも本音はもっと身軽になって、友人といる時間を増やしたいと思っていました。
また大阪で仕事があった際にも、せっかく行くなら案件をまとめようとして疲れてしまうこともしばしば。
関西の中心部に住むようになったことで、時間的、金銭的、そして精神的にも余裕をもって暮らすことができるようになった気がします。
-初めに選んだホテルと、その理由を教えてください
以前住んでいたのは、大阪の心斎橋にある「SARASA HOTEL」です。
コロナ禍真っただ中の頃、気分転換をしようと、SARASA HOTELの近隣のホテルに宿泊したことがありました。そのとき散歩をしていると、SARASA HOTELのロビーでイベントが行われていて立ち寄ったことがあったんです。
その際に受けた接客が素晴らしく、このホテルだったら安心できると思い選びました。
ウェブ上で比較しても決めきれなかったので、一度足を運んだことがあるというのが大きかったですね。
-短期的な「泊まる」ではなく「住む」という視点で感じたことはありますか
実際に暮らしてみても、どのスタッフの方も対応が良く、心地よく過ごすことができました。
フロントが24時間開いているので、いつも安心できたし、顔を覚えていただけたのもうれしかったですね。
またホテル暮らしを始めたばかりのころ、体調を崩してしまったとき、ホテル内の売店があり助けられました。コンビニに行くのもしんどかったので、パンやカップ麺、水などが販売されている場所がホテル内にあり、ありがたかったです。
-SARASA HOTELのある心斎橋は、大阪府内でも中心部の一つですよね
道頓堀なども近く、観光客が多い賑やかなエリアです。もちろん交通の便も良いので、話題のスポットなどにいつでもフットワーク軽く出かけられるようになりました。
ホテル暮らしをするようになってからは、シェアサイクルを積極的に活用しています。
行動範囲も広がるし、終電などを気にすることもなくなりました。
シェアサイクルを使うようになってから、必要になったものをすぐに買うのではなく、まずはレンタルして試してみればいい、と学びました。
住まいも同じ。「持たない暮らし」を実践することで、身軽にいられることの心地良さを、身をもって実感できているような気がします。
-ホテル暮らしを始めて、賃貸の頃と比較して良かったことはありますか
まず一つは、暮らしをする上でのさまざまな面でサポートが受けられること。
例えば週に1回掃除してもらえたり、郵便物の受け取りなど。ほかにも掃除用具やタオル、シャンプーなどの日用品を購入・ストックする必要もありません。
正直掃除が苦手なので、負担がかなり軽減されました。
またホテルでは、モノが置いてある場所は掃除をしていただけないことが多いので、最低限掃除の前に整理整頓するようになり、キレイを維持できるようになりました。
もう一つ良かったことは、家でダラダラすることがなくなったこと。
以前は時間をもてあそんで、DVDを見たり、ボーッとしたりすることが多くありました。
でも今は「一時的な住まい」であるからこそ、せっかくこの場所にいるなら、まだ見たことがないものを見よう、新しい体験をしよう、と意欲が湧きます。
これまで「交通費をかけてまで」と断っていたような誘いも、「まず行ってみよう」と行動に移すことが多くなりました。
そのおかげで出会えた人、発見したことがいろいろあり、ポジティブに自分が変わっていくのを感じています。
-ホテル暮らしをすることで生まれた、価値観の変化などはありますか
これまでは高価なブランドものを所有することに、憧れを持つことも多くありました。
けれど今、自分の荷物を減らし、身軽になったことで、モノを所有することにあまり価値を感じなくなったような気がします。その分同じお金があったら「体験」に費やしたいと強く思うようになりました。
飽き性だから、これから先はまた新たな暮らし方を模索するかもしれません。
でもその度に、新しい価値観が自分の中に生まれることを楽しんでいきたいです。
*
忙しい人、時間がない人ほど、家事の多くをホテル側がサポートしてくれるホテル暮らしが向いているのでは、と教えてくださったLUCAさん。
新たな刺激を取り入れるための「余白」は、身軽になったからこそ生み出されたのかもしれません。
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櫻井朝子
三宅朝子
goodroom journal 編集部所属。ライター、バーのママなど、いろんなことをしています。行ったことのない街に降り立つととにかく興奮する、街歩き大好き人間。センスがないのでおしゃれなインテリア、お部屋に興味津々。趣味は読書、刺繍、季節の手仕事など。詳しいプロフィールはこちら