九州工業大学の学生さんによる住戸リノベ案。最優秀賞と優秀賞を受賞した案が、実際に形になりました
UR都市機構と九州工業大学では、学生のみなさんの実践的な教育の場として、北九州市戸畑区の「沖台二丁目団地」 をフィールドに、団地や地域の魅力を高めていくプロジェクトを実施しています。
今年度は、このプロジェクトの一環として「沖台二丁目団地」のお部屋をリノベーションするプランのコンペが開催されました。
写真右側から、九州工業大学修士1年の東さん、4年の物部さん。お二人のプランが見事、コンペの最優秀賞・優秀賞を受賞しました。
最優秀賞・優秀賞を受賞したお二人のプランは、細部までこだわってお二人が指示をしながらリノベーション工事が行われ、2月に完成。実際に住んでいただけるお部屋として、2プラン×2戸ずつ3月から入居募集開始となります。
いち早く、その内容を見せていただきました。
東さんが提案した、“ワーカブルクローゼット”のあるプラン。
物部さんが提案した、長〜いベンチのあるプラン。斬新で豊かな発想から、2部屋ともとてもおもしろく、住んでみたくなる空間になっていました。
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収納兼書斎の“ワーカブルクローゼット”があるお部屋
まずご紹介するのは、東さんのプラン。住戸の真ん中に収納が!? 驚きのお部屋です。
61㎡の3DKをリノベーション。もとはダイニングだった空間を、DIYも可能な “ワーカブルクローゼット”へと変えたプランです。
両側に棚やハンガーパイプが設置された、大容量のウォークスルークローゼット。
収納としてだけでなく、ワークスペースとして、勉強机としてなど、自由に使うことができるように考えられています。
「子育て世代に話を聞いた中でも、やはりもっと収納が欲しい、ワークスペースが欲しい、という声が多くありました。そこで、もともとの間取りの特徴を生かしたプランができないかと考え、窓がなく住戸の真ん中に位置していたお部屋を、自由に用途を変えることのできる空間にしました」
こちら側には机も設置されているので、椅子を合わせることですぐに仕事や勉強のためのスペースに。
棚板や机があらかじめ設置されているので、そのまま使ってもいいのですが、さらにこの壁、ネジを打つことができる、「フリーアレンジウォール」になっています。こんなふうに、フックや棚受けなど好きな金物を設置して、自分好みにアレンジしたいですね。
反対側の壁は、棚板を移動して下に机を配置することもできます。
“ワーカブルクローゼット”の入り口には、ガラス戸を採用。光は通しつつ、しっかりと音は遮ってくれるので、仕事のときにも使いやすいですね。
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「“ワーカブルクローゼット”が空間を仕切ることで、リビングである和室側とダイニング側との間に距離ができ、プライベート空間とパブリック空間を分けることができると考えています」と東さん。
南側にある和室は、落ち着いて過ごせるプライベートな空間です。
和室には「麻畳」を採用。足音も吸収してくれ、座って子どもと一緒に過ごすことができる畳のスペースは、子育て世代にとっては特に利用しやすいですよね。
北側にはパブリックなダイニングのスペース。なるほど、たしかに空間がはっきりと分けられていることで、暮らしにもメリハリが出そうです。
こちらは追い焚き付きのシステムバス。
トイレは多機能便座付きです。お風呂やトイレの壁紙などのデザインも、東さんたち、学生さんがひとつひとつ選んでいます。
玄関はかっこいいライトがついていて、おしゃれな雰囲気。収納の中の棚板も自由に位置を移動することで、ベビーカーなども収納できるようにされていました。
東さん命名の “ワーカブルクローゼット”が住戸の真ん中にあることで、収納力の問題、ワークスペースの問題を同時に解消してくれるおもしろいプラン。DIYも可能でより使い方に幅が広がります。実際に住んで、使いこなしてみたくなるお部屋でした。
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長〜いベンチが特徴、家族団欒のリビングがあるお部屋
物部さんのプランは、お部屋に入ってみてまず驚く、長〜いベンチのあるプランです。
61㎡の3DKを2LDKにリノベーション。南北に長い18.2畳のLDKの壁側に、ダイニングから窓際までずーっとつながるベンチがあります。
「最近の家族の暮らし方だと、リビングがあってもみんなが集まらずに個室にこもってしまうことが多いと思います。このプランでは、光も風も通る南北の開口を一直線につないで、家族団欒の軸としてベンチを配置しました」
ダイニングテーブルを囲む際の椅子にもなるベンチ。そこから、リビングや和室の様子をうかがうこともできます。
ベンチの下は、好きなボックスを置いて長〜い収納としても活用できるようになっていました。おもちゃや生活用品など、細々とした物の置き場が、視線には入りづらく、でも取り出しやすい場所にしっかりと確保できます。
リビングでは、ベンチはお子さんが遊んだり、勉強したりするときの机にも。タブレットなどを充電することを想定して、電源ケーブルが通せる穴もあいています。
じつは、このベンチを設計するにあたって、学校で何度も試作品を作っては試行錯誤を繰り返したという物部さん。奥行きの長さも、電源ケーブルの穴の形状も、ひとつひとつ、「これだ!」と納得できるところまで熟考したそうです。
ベンチは、家族団欒の軸となる重要な場所。その壁面にコンセントが見えることがないよう、あえて壁を前に出して、側面にコンセントを設置するなどの配慮がされています。細かいところまで、本当によく考えられているんですね。
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リビングのお隣にある和室にも、仕掛けが。押入れ収納とは別に用意されている可動棚です。
棚板が可動式で、好きな場所に移して利用が可能。畳に座ったときにもちょっとした作業台として使えるように、棚板用のレールを下まで設置したことも、物部さんのこだわりポイント。
キッチン横にあるのは洋室。圧迫感が生まれないように、キッチンとの間の引き戸は光を通すものが選ばれています。
こちらのお部屋にも可動棚が。自分の暮らしに合わせて使えそうな余白が嬉しいですね。
キッチン、お風呂、トイレなどの水まわりも全て新しいものが入っていて、快適に暮らせるのも、今回のリノベルームの嬉しいところです。システムキッチン、ユニットバスに加えて、エアコン1台、モニター付きインターホン、多機能便座も設置されています。
物部さんのプランでは、身支度がしやすいよう周りにスペースのとられた独立洗面台が設置されていました。
玄関にも物部さんのこだわりが。左側の壁には、レインコートなども収納できるように。そして正面はカーテンで隠すこともできる大容量のシューズクローゼットです。
家族それぞれがやりたいことをしていても、長〜いベンチが自然とつながる団欒の軸となる物部さんのプラン。フレキシブルに使える収納など、お子さんの成長や、暮らし方の変化に合わせて使い方を変えられる余白もあり、長く住みたくなるお部屋だな、と感じました。
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近くにスーパー、ホームセンターがあり、便利に暮らせる沖台2丁目団地
「沖台二丁目団地」は、JR戸畑駅から徒歩14分の平坦アクセス。
戸畑駅から小倉駅までは電車で8分と、なかなか利便性のよい立地です。
URの団地では、いつも植栽の手入れや通路の清掃が行き届いていて、気持ちよく暮らせそうだなと感じます。
敷地内にはちょっとした遊び場もありました。階段の入り口前は車も通らないので、小さなお子さんがいても安心できますね。
徒歩1分の場所にスーパー、そして郵便局があるのも嬉しいポイント。特にリモートワークをしていると、駅まで出なくても家の近所で用事が済ませられるのはありがたいです。
ホームセンターも徒歩圏内。DIYの材料を気軽に買いに行けますね。
戸畑駅前の大通りには、大型のショッピングモールが。映画館まであるので、休日のお買い物にも安心です。
歩いて行ける範囲に、スーパーやショッピングモールがあるため、車がなくても便利に暮らせそうな沖台二丁目団地。
また、団地から徒歩8分ほどの戸畑区役所の周辺には、文化施設も集まっています。
戸畑区役所前の「浅生1号公園」
この公園、夏にはユネスコの無形文化遺産に登録されている「戸畑祇園大山笠」の「大山笠競演会」の会場となります。
公園・区役所の周辺には文化施設がたくさん。こちらは、旧区役所庁舎を改修しオープンした、戸畑図書館。子ども向けの読み聞かせイベントなども行われています。
そして、屋内温泉プールやトレーニングルームなどがある浅生スポーツセンター。家族みんなで利用できる施設が徒歩圏内にたくさんあるのも、暮らしやすそうなポイントだなと感じました。
九州工業大学の学生さんが、熱い想いで完成させた2つのモデルルーム。
住んでみたくなる工夫がたくさん詰め込まれた素敵なお部屋でした。
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