賃貸における窮屈な縛りからの解放。ホテル暮らしがもたらしたのは、想像以上の自由だった
コロナ禍になりリモートワークが当たり前になったことで、今がチャンスとホテル暮らしを始めて1年半。賃貸をやめるという、勇気ある大きな決断をしたNさんにとって、得られたものは想像以上に大きなものでした。今では「ストレスがなくて不安になるほど」と話すNさんにもたらされた、変化や考え方などについて聞いてみました。 …
1か月ほど前からgoodroomホテルパスを利用して、ホテル暮らしを始められたI・Sさん。一般的な賃貸で一人暮らしをされていたI・Sさんがホテル暮らしを始められたきっかけや、始めるまでにハードルに感じたこと、実際に住んでみて感じることなどについてホテル暮らし中のスタッフ、イワタが聞いてみました。
interviewer : RISA IWATA / text : ASAKO SAKURAI
今回お話を伺ったのは、1か月ほど前から都内でホテル暮らしを始められたばかりのI・Sさん。それ以前は谷根千エリアの一画、根津駅で、6年ほど同じ賃貸物件で生活していたのだそう。
I・Sさんが、賃貸暮らしをやめてホテル暮らしへと移行したきっかけや、実際にホテルに住んでみて感じることなどについて、サブスくらし歴半年のイワタリサが話を伺いました!
<I・Sさんの、暮らしのプロフィール>
ホテル暮らし歴:1か月(初めて選んだホテルはDDDホテル)
職業:都内の企業に勤務する会社員(出社とテレワークの頻度は、半々)
以前住んでいた部屋:賃貸。東京都23区内で、30㎡ほどのワンルーム
(6年ほど同じ物件に住んでいたので、荷物はそれなりに多かった)
趣味・嗜好:インドア派(唯一、アウトドアではゴルフが趣味)。仕事柄インテリアを集めたり、見に行くのが好き。洗濯や掃除などの家事や、自炊は好き
イワタ:
「I・Sさんは、インドア派だと伺いました。部屋の中で過ごすのが何より好きで、インテリアにもこだわっている生活をしていたなんて、ホテル暮らしとまるで遠いところにいる気がしますね。
そんなI・Sさんが、賃貸暮らしをやめてホテル暮らしを始めたきっかけは何かあったんですか」
I・Sさん:
「特別なことはなく、ごく普通の生活をしていましたよ。
一番のきっかけは、部屋の更新の案内が来たことでしたね。部屋も住んでいる街も気に入っていたので、もう1回更新しても良かったんですけど、何かひっかかるものがあったんです。
別の部屋に引越すことも考えたけれど、今の部屋ほど良い部屋が見つかる保証はないし、妥協して高い初期費用を払うのイヤだ……。
そんな風に思っていた時に、たまたまgoodroomサブスくらしの存在を知りました。元々週末に趣味でホテルステイをしていたこともあり、いい機会かもしれないと、決断することができたんです」
イワタ:
「分かります。更新の時期ってなんだかこのままでいいのか悩んでしまいますよね」
コロナ禍になってなかなか旅行も行けなかった社会情勢の中、週末のホテル暮らしはI・Sさんにとって、いい気分転換になっていたのだそう。
イワタ:
「でも実際に『住んでみる』となると、感じ方も変わってきそうですね。実際に生活をしてみて、賃貸暮らしとの違いを感じるときは、どんなときですか」
I・Sさん:
「週末だけのホテルステイは、簡単にいえば自宅とホテルの二拠点生活をしているようなもの。荷物を忘れたら戻ればいいし、外食が続いて疲れたら自炊しに帰ればいい。
でも今は、このホテルの中で全てを完結させなければいけません。それが一番変化したことですね」
元々インドア派で、お気に入りのモノに囲まれた部屋の中で、食べたり寝たりしてリラックスするのが好きだったというI・Sさんに、ちょっと踏み込んだ質問もしてみました。
イワタ:
「インテリアを購入したりできないホテルでの生活で、不便さを感じることはないですか」
I・Sさん:
「部屋の中で過ごす、ということ自体が自分にとって心地良い時間なので、ホテルでの暮らしもそんなにストレスはありません。
ホテルってそもそも、宿泊者の居心地や寝心地を最大限追求してつくられた場所だと思うんです。だからかな。『賃貸の延長』という感覚で過ごせているなと思います」
イワタ:
「賃貸の延長か。なんだか分かるような気がします」
さまざまなきっかけや想いがあって始めたホテル暮らし。けれど6年間住んだ賃貸を出て、身軽な状態でホテル暮らしを始める際には、それなりのハードルがあったようです。
イワタ:
「6年分の荷物を処分するのは骨が折れそう……。どのようにして処分されたんですか」
I・Sさん:
「やはり6年間同じ部屋に住んでいたので、荷物の処分には苦労しました。期限がギリギリにならないと動き出さないタイプなので、2週間ほどで準備をしたんですよ(笑)」
イワタ:
「すごい短期間……!私なんて、1ヶ月近くかかってしまいました。意外と早く終わらせられるものなんですね」
I・Sさんが実際に荷物を処分する際に利用したのは、以下の4つの手段でした。
(テレビやDVDレコーダー、空気清浄機、電気ヒーター、ラグ、キッチンマットなど)
(大物家電など)
(季節外れの洋服。また賃貸を始めたい時や、家を買う時などに使いたいと思える家電や、大切にしている調理器具など)
(ゴルフバッグ)
I・Sさん:
「他にも、寄付ができる団体をいくつかピックアップして、食器や衣類、本などを段ボールで送りました。
普段であれば断捨離の一環で捨ててしまうようなものも、人のためになるんだと思えば気持ちよく行動できました。結果的にどなたに届いたかは分からないけれど、きっと喜んでくださっている方がいるのだと想像したら、それだけでうれしくて。
今回を機に調べて実際に行動に移すことができたのは、とてもいい経験になりました」
賃貸の延長で暮らせている気がする、と話してくれた I・Sさんは、ホテルを選ぶ際にどんなことを意識したのでしょう。
イワタ:
「はじめてのホテル暮らし、どんなことを基準に選びましたか」
I・Sさん:
「まずは予算です。賃貸でも家賃を考えるように、ホテル暮らしでも予算を先に決めました。
次に立地。私は出社とリモートワークが半々なので、オフィスへの行きやすさは重視しました」
イワタ:
「確かにDDDホテルは3路線以上使えますもんね。賃貸だったら、家賃もなかなか高額になりそうですね」
I・Sさんが初めてのホテル暮らしに選んだDDDホテルは、徒歩10分圏内に、JR総武本線「馬喰町」駅やJR総武・中央緩行線「浅草橋」駅、都営浅草線の「浅草橋」駅、「東日本橋」駅、そして都営新宿線の「馬喰横山」駅があり、とてもアクセスの良い立地にあります。
どこへ出るにも便利なだけでなく、歩いていける範囲に蔵前や浅草、人形町など、下町情緒が感じられる街があるのも、魅力的だと感じているのだそう。
イワタ:
「予算や立地の条件をクリアした上で、DDDホテルを選んだ理由は何だったんですか」
I・Sさん:
「まずは内装やホテル全体のデザインが、とても魅力的でした。それから2階にカフェがあったり、1階の奥にギャラリーがあったりして、とても複合的な施設だなとも感じます。
週末にホテルステイをしていたときも、ライフスタイル系のホテルや、コンセプトがあるホテルにステイすることが多かったんです。住むという視点で見た時も、五感が刺激されたり、住んでいてワクワクしたりできるホテルが良いなと思っていたので、ここはどんぴしゃでした」
特にI・Sさんが印象に残っているのは、部屋の内装。木目部分がモスグリーンで統一された部屋は、昼間の光が当たるときと、夜帰ってきたときとでは感じる印象がまったく違うのだそう。
「1日の中で表情が変わる部屋ってすごく素敵で、毎日感動しているんです」
他にもタオルやルームウェア、アメニティなど、一つ一つのものにストーリーがあるDDDホテルのこだわりも、心地よいと話す I・Sさん。ビジネスホテルの概念が覆されるほど、毎日が発見の連続なのだそう。
イワタ:
「最後に、住んでみたからこそ分かった、ホテル暮らしの困ったことや、良かったことについて教えてください」
I・Sさん:
「困ったことは、やはり自炊ができないことや、洗濯が外に出ないとできないことなど、家事に関することですね。
自炊に関しては、割り切って外食を楽しんでいます。その分お金はかかるけど、新しい飲食店を発見したりするのは楽しいです。
洗濯はホテルからすぐの場所に、24時間営業で綺麗なコインランドリーがあるので、週に1回ほど衣類をまとめて洗濯しています。スマホで使用状況を確認できたりするので、そこまで苦になっていないかもしれないです」
一方で、ホテル暮らしならではのいいことも。
I・Sさん:
「3つあって、一つはベッドの質がいいこと!一人暮らしでは、ここまでいいベッドをすぐに購入することはできません。DDDホテルのベッドは全てオーダーメイドでつくられているそうで、気が付いたら寝落ちしてしまうほど。毎日のことなので快適な睡眠ができることがうれしいです。
二つ目はルームクリーニングのサービスがあり、常に快適で清潔な状態で生活できること。私は週に2回ほど清掃とリネン交換に入っていただいています。先日は帰ってきたときに、シーツがピシッとなっているのを見て思わず『最高…』とひとり言を言ってしまったくらいです(笑)。
最後はもっといろんな街を知りたい、と思うようになったこと。これまでは同じ街に6年間住んでいたので、あまり冒険しようとは思いませんでした。
でもここで暮らし始めて、同じ東京でも街それぞれに魅力があるんだと気づきました。また、観光で来るのと住んでみるのとでは、見える景色もまったく違います。
場所に縛られない暮らしを手に入れた今、都内だけでなく、全国さまざまな街の魅力や面白さを知ってみたいなと思っています」
イワタ:
「わあ〜!素敵。しっかりホテル暮らしを満喫されていますね。私もDDDホテルに住んでみたくなったなぁ」
*
ごく普通の会社員で、ごく普通の賃貸物件で暮らしていたI・Sさん。
賃貸からホテル暮らしへと、大きな転機を自ら選択した今、かつての自分にはなかった「もっとたくさんの街を知ってみたい」という価値観さえ、新しく芽生えたよう。
I・Sさんのホテル暮らしはまだまだ始まったばかり。これからどんな新たな出会いや体験が待っているのでしょうか。私もホテル暮らし仲間ができて、とてもうれしいです。これからもI・Sさんと、情報交換をしていけたらいいなぁ、なんて思います。
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新しい暮らし方の選択肢に、ぜひ加えてみてください。
いただいた質問に、 goodroom スタッフがお答えします。
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イワタリサ
イワタリサ
goodroomホテル暮らし社員&サウナ部部長。新しいもの好きなハングリー20代。サウナと古着屋とだし巻き玉子が好き。座右の銘は「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
Instagramでホテル暮らしの日常を更新中!:https://www.instagram.com/iwtr_37/