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賃貸物件の申込は早い者勝ち。急いで申込をしたけど、もし気が変わってしまったら。申込書を書いた後や、審査通過後にキャンセルをすることはできる?お金はかかるの?気になる疑問をまとめました。
text : Miha Tamura from goodroom journal
まずは、賃貸物件の申込〜入居までの流れを確認しておきましょう。
ここでは 3/1 に入居申込をしたケースを想定してみます。
<申込〜入居までの流れ(例)>
3/1 入居申込
3/5 入居審査通過
3/8 初期費用の支払い
3/10 契約
3/14 鍵渡し、入居開始
賃貸物件を内覧し、この物件に入居したい、と思ったら、まずは入居申込書類に記入し、提出します。
同時に本人確認書類や、収入を証明する書類を提出し、「入居審査」に入ります。
入居審査を通過後、重要事項説明を受けたうえで契約書の内容を確認し、賃貸借契約書に署名・捺印をします。
並行して敷金など初期費用の支払いを行い、初期費用の支払いと契約が終われば、入居開始日に鍵を受け取って入居開始です。
賃貸物件の入居申込をした場合、「契約成立」まではキャンセルが可能です。
一般的には、「契約成立」のタイミングは賃貸借契約書に署名・捺印をした時点と考えることが多いです。
上記のケースでは、「3/10 契約日」まではキャンセルが可能ということになります。
ただし、一部の不動産会社では「契約成立」のタイミングが異なる場合があります。
諾成(だくせい)契約といって、法的には双方の合意が取れていれば、契約書への署名・捺印の有無に関わらず、契約は成立するためです。
そのため、不動産会社によっては、
3/1 入居申込時点
3/5 入居審査通過時点
3/8 初期費用の支払い時点
などのタイミングを「契約成立」とみなすケースもあるので注意が必要です。
気になる場合は、申込の際に「キャンセルはいつまで可能ですか?」と確認しておくとよいでしょう。
「契約成立」のタイミングまでには、初期費用を支払っていた場合も返金してもらえます。
不動産会社によっては、申込時に意思表示の証として「預かり金」を不動産会社に預ける場合があります。
「契約成立」まで進めば、預かり金は初期費用と相殺されますが、「契約成立」の前にキャンセルした場合には全額返金してもらうことができます。
「預かり金」の返還拒否をすることは、宅地建物取引業法で禁止されているので、「返してもらえないのではないか」と心配する必要はありません。
重要事項説明を受け、契約書に署名・捺印をしたあとは、たとえ入居前であってもキャンセルすることはできません。
中途解約とみなされるため、たとえ入居していなかったとしても、退去の場合と同様の精算が行われることになります。
初期費用として支払った礼金、仲介手数料、鍵交換費用などは返ってきません。解約予告は1ヶ月などと定められていることが多いので、支払い済みの初期費用から少なくとも家賃1ヶ月分は差し引かれることになります。
また、賃貸物件の契約はクーリング・オフの対象外です。契約後にクーリング・オフを受けることはできないので注意しましょう。
契約成立までは費用がかからないとしても、安易な気持ちで申込、キャンセルを繰り返すようなことは避けましょう。
申込後、オーナーさんや不動産会社は、今まで出していた不動産広告を取り下げ、入居審査をし、重要事項説明の準備をするなど、さまざまな作業をスピーディーに行なっていきます。キャンセルとなると、全て無駄になってしまうので大きな迷惑がかかります。
やむをえずキャンセルをする場合には、できるだけ早く連絡をすること、正直に理由を説明することを心がけましょう。
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田村美葉
田村美葉
goodroom journal編集部所属。インテリアやリノベーションが大好きです。goodroon journal の取材を通じて、いつもたくさんのアイディアを教えてもらってます。