デザイン学入門
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4月から社会人生活をスタートさせた方。「給与明細」って、チェックしましたか? あれ、思っていた金額より少ない!? この金額ってなんのこと……?当たり前すぎてちょっと人に聞きづらい「給与明細の見方」、解説します。
text : Sumire Nakata from goodroom渋谷(初出:2015年5月)
待ちに待った初任給。給与明細を見て、こう思った方はいないでしょうか。
「なんか減ってる!!」
これは会社がズルしてるとかではなくて、必要なお金が「天引き」されているためです。
「天引き」とは、私たちがお給料を手にする前に、国や市町村に支払う税金や社会保険料をあらかじめ差し引くこと。差し引いた分は、会社から国や市町村へと納められています。
給与明細には「控除」の項目としてその内訳が記載されています。
給与控除の内容は、大きく分けると
(1)税金
(2)社会保険
の2つ。それぞれの詳しい内容を見てみましょう。
「所得(つまり会社からもらう給料)」によって支払額が変わる税金は、会社から天引きで支払います。
種類は2つ。
・源泉所得税=毎月の給与で変わる
・住民税=毎月定額(前年の所得に応じて課税)
住民税は前年の所得をベースにして課税されます。
そのため、前年の所得がない新社会人の場合、1年目は住民税の支払いがありません。
ただし、2年目からはしっかりかかってくるので、油断禁物!
「もしものとき」に備えて加入する保険の保険料も、給与から差し引かれます。
種類はおもに3つ。
・健康保険=病気、ケガで病院を利用するときのための保険。
・厚生年金保険=老齢(65才以上)、障害などによって働けなくなったときに受け取れる保険。
・雇用保険=失業したときに失業手当やハローワークでの求職支援などが受けられる保険。
これらの保険は国によって加入が義務付けられているため、「私はあまり病院を利用しないから、加入しなくていいや」というわけにはいきませんのでご注意。
毎年、11月〜12月ごろになると、会社に「年末調整」の必要書類を提出します。
これは、「正確な所得税の金額と、天引きされた所得税の金額との差額を調整」するため。
差額が生じるのは、例えばこんな場合です。
・生命保険料を支払っている
・地震保険料を支払っている
・住宅ローンの支払いがある
生命保険料などの支払いがある場合、「所得控除」といって支払うべき税金額が少し安くなります。
誰がいくら払っているかは会社で把握していないものなので、年末にまとめて調整するんですね。
もしこれらの支払いのある場合には、少しだけお金が戻ってきますので、必要書類と合わせて忘れずに提出しましょう。
「確定申告」とは、毎年3月までに前年の所得を税務署に申告し、所得税の支払いを行うこと。
会社員の方は、源泉所得税を支払い、かつ「年末調整」を行なっている場合、確定申告は行わなくて良いことになっています。
ただし、「年末調整」の対象とならない場合もあるので、確認しましょう。
例えば、こんな場合があてはまります。
・副業の所得が20万円を超えた場合
・不動産や株の売却をした場合
・医療費が10万円以上かかった場合(医療費控除が受けられます)
毎月入ってくるお金。
何にいくら払っているかをまずはしっかり把握することが、ライフプランの基本になってきます。
お金に関する知識、少しずつ増やしていきましょう!
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中田すみれ
中田すみれ
ドライフラワーが好きで部屋にたくさんあるのですが、夏に向けて緑を迎えたい今日この頃。住んでみたい街は西荻窪(再び)、麻布十番、茗荷谷。