TOMOS リモートワークに徹する
1R(25.23㎡)
毎日をごきげんに暮らしているあの人に、生活にプラスの影響を与えてくれたモノ、最近買ってよかったアイテムを教えてもらう連載。第11回目は古民家風のリノベ物件で暮らす、シカとクマさん。古民家や和のテイストに合うアイテムや雑貨を紹介いただきました。
text : ASAKO SAKURAI
今回アイテムを紹介してくださったのは、デザイナーのシカとクマさん。
シカとクマさんは、数年前に都内近郊にある築20年の中古物件を、古民家風にセルフリノベーションされました。
お部屋のなかにあるインテリアは、1点モノのアンティーク家具が多くあり、部屋のデザインと調和されていて、とても素敵。木のぬくもりが感じられるお部屋なので、ゆったり、居心地が良さそうな空間です。
そんな古道具やアンティーク雑貨などを愛するシカとクマさんに、最近買ってよかったモノ、豊かな生活をもたらしてくれたアイテムについて伺いました。
まずはじめに紹介いただいたのは、市川籠店の竹製調理道具の数々。市川籠店は、東京の荒川区にある老舗の道具店で日本中・世界中のカゴやザルなどを手ごろな価格で購入することができます。
シカとクマさんは、見た目の美しさだけでなく、軽くて乾きやすいなどの実用的な点も含めて、竹製の調理道具を気に入っているのだそう。
「我が家のインテリアのカラーは無彩色×差し色のブラウンで統一されています。そのため家具や小物などの素材は木や藤、竹など自然素材のものをメインで構成しているんです。
台所も同様に器は白や黒系が多く、調理道具などは竹や木のもので統一しようと考え購入しました」
家自体が和風な雰囲気なので、竹製品は自分の家のスタイルにマッチすると考えたという、シカとクマさん。天然素材ならではの温かみがあるところ、経年変化を楽しめることにも魅力を感じたのだそう。
「経年変化で味わい深くなっていくため、愛着を持ちながら使用することができるんですよね。台所は毎日立つ場所なので、気分の上がる調理器具があると、毎日の料理も楽しく感じられるようになった気がします」
二つ目に紹介してくださったのは、作家・福村龍太さんの器です。浅草橋駅近くにあるアンティークショップ「白日」で開催されていた個展で購入されたのだそう。
眺める角度によって印象が変わり、使うたびに深みが出てくるのだそう。また光のあたり具合で様々な表情に変化し、食事が際立つところにも魅力を感じているのだといいます。
「質感があり、料理が引き立ちそうな器を探していたときに出会いました。店舗で器を見た際にそれぞれ異なった模様の中から自分の好みの器を直感で見つけ、持ち帰ったんです。
お気に入りの器の一つですね」
自分の直感を信じ、購入した器。シカとクマさんの暮らしに、新たな変化が生まれたのだと言います。
「どんな食べ物でも様になり、料理を目でも楽しむことができるようになったことで、家での食事が今まで以上に好きになりました。気に入った器に囲まれて食事をすることが、こんなにも幸福度を上げるものなのかと、驚きましたね。
また同じデザインのものには、そうそう出会えるものではありません。そのため、これまで以上に丁寧にモノを扱うようになったのも、自分の中の大きな変化でしたね」
最後にご紹介いただいたのは、Cul de Sac(カルデサック)の「WILD INCENSE SPRAY」と「ヒバチップ」。
「WILD INCENSE SPRAY」は消臭・抗菌芳香剤。優しく力強い香りを与えてくれるヒバ精油と、蒸留水で作られた消臭&リフレッシュスプレーです。まるで森にいるような芳純な香りが、古民家風のお部屋の中を満たしてくれます。
またもう一つのヒバチップは、芳香剤や消臭・除湿材として使用されているのだそう。シンプルなデザインで、和の雰囲気のインテリアにもよくなじみます。
「香りのするものが好きで、日の始まりと終わりや気持ちを切り替えたい時は、よくお香を焚いていて、香りのある暮らしが習慣化しています。
いまは在宅勤務になり1年以上が経ちました。家にいる時間が増えたので、とにかく自然が恋しく感じます。『家にいながら、森を感じたい』 、『リラックスしたい』という思いや、元々ウッディ系の匂いが好きということもあり購入しました」
まるで、森林浴をしているようだと感じられるほど、深い自然の香りが再現されたアイテムだそう。すっかり気分も満たされ、リラックスした気持ちになれるのだといいます。
「在宅ワークをしていても手軽に気分転換できるようになり、ベットルームでは安定感と落ち着きのある香りで、深い眠りにつくことができるようになりました。
ヒバチップは芳香剤としてだけではなく、衣替えの際の虫喰い防止や除湿材として使用できるんですよ。汎用性が高くて便利なところも気に入っています」
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こだわりのつまった古民家風の自宅での暮らしを、少しでも豊かで楽しいものにするために、インテリアや雑貨などのアイテムを選んでいるシカとクマさん。
料理の時間や、仕事をする時間、寝る前の時間。私たちにも等しくある時間を、まさに「丁寧に」過ごすシカとクマさんに、とても大切なことをいろいろと教えていただいたような気がしました。