バルコニー広々
1R(22.8㎡)
岡山県倉敷市にあるドライフラワー専門店「土と風の植物園」さんと一緒に贈る連載。第12回目は、生花を自宅で飾る際のポイントについてご紹介します。
text : ASAKO SAKURAI
前回の連載では、生花の「選び方」や「下処理」の方法についてご紹介しました。
今回は下処理まで無事に済ませたお花を、綺麗に「飾る」方法についてお伝えします。
それでも毎日水替えをするのが難しいという場合には、持ちが良いお花を選んだり、切り花延命剤を入れたりすることもひとつのポイントです。切り花延命剤は、消費した栄養分を補うための糖分と、水を殺菌するため成分が含まれています。
お花の種類(特に茎の柔らかさ)によって、花瓶の水の量を調節しましょう。
目安としては、ガーベラやチューリップなどの”茎が柔らかいもの”の水は少なめに。水に浸った部分の茎が腐りやすいため、2~3cm程度の水を張るようにします。水がなくなってしまっていないか、こまめにチェックするようにしましょう。
お花の見栄えももちろん大切ですが、大切なのは「安定感」。水が入った花瓶は、倒れると危ないので注意が必要です。
目安としては、植物に対して花瓶の高さが3分の1以上ある方が安心です。また重みのある植物には、安定感がある形の花器を選んだり、水を多めに入れたりするなど、都度調整しましょう。
意識したほうが良いのは、お花の良さが出るように生けた方が良い、ということ。
花瓶に対してお花が大きく広がるような生け方や、花瓶から茎が見えないようにする生け方など、様々な見せ方があります。
・高さのある枝物の場合
・ボリュームが大きいお花の場合
・いろいろなお花をミックスしてひとつの花瓶に飾るとき
1. 比較的大き目で、枝分かれしているものを生ける。(他のお花を生けるときのストッパーのような役割も果たします)
2. 主役となるボリュームの大きめのお花を生ける
3. ニュアンスが出る、小さめのお花を生ける
自分好みのお花を選び、長持ちができるように下処理をし、お部屋にイメージ通りに飾ること。
ただなんとなく飾るだけでももちろんいいけれど、選び方や飾り方が少しずつ上手にできるようになることで、きっと見えてくる世界も変わってくるはず。
ぜひいろいろと試してみてくださいね。
土と風の植物園
スワッグ・ドライフラワーのある暮らしを提案するオンラインショップ。倉敷市の中心部から少し離れた緑豊かな小さなアトリエで制作したドライフラワーを販売。厳選したドライフラワーや道具、動画を見ながら作れるスワッグ手作りキットなど、各種取り揃えています。
HP:https://tsuchikaze.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/tsuchikaze_official/?hl=ja
櫻井朝子
三宅朝子
goodroom journal 編集部所属。ライター、バーのママなど、いろんなことをしています。行ったことのない街に降り立つととにかく興奮する、街歩き大好き人間。最近リノベマンションに引っ越したばかりなので、街だけでなく、室内の住環境を整えていくことにも興味津々。部屋中無印。