4人家族の暮らしを鮮やかに彩る。異国情緒とグリーンが心地よい3LDKのマンションインテリア
家族で暮らすマンションインテリア。暮らしやすさにこだわりながらも、自分らしい空間づくりをしてみたいですよね。東京郊外の団地3LDKに4人家族で暮らす、dongurinokoさんのお部屋におじゃましました。…
大阪府堺市の泉北ニュータウンにある大阪府住宅供給公社の団地、茶山台団地。ここでいま、団地ならではの良さを活かした様々なコミュニティ活動が生まれています。そして今年度も、向かい合う2部屋をつなげて借りられる人気の「ニコイチ」の募集が12/25にスタート!今回は「ルームシェア専用」というユニークなお部屋もあるんです。ぜひ注目してください。
text : Miha Tamura / photo : Yumiko Inoue / 提供:大阪府住宅供給公社
やってきたのは、大阪府堺市、なんば駅から約30分の泉北高速鉄道「泉ヶ丘駅」。
堺市に広がる泉北ニュータウンの中でも中心となる駅で、駅前には高島屋、パンジョ、ジョイパークなどさまざまな商業施設があり、とても活気があります。大型の府立児童館ビッグバンもあり、小さなお子さんを連れたご家族もたくさんいらっしゃいました。
駅から歩いて10分ほどの場所にある茶山台団地は、そんな泉ヶ丘駅から徒歩圏内の距離にありながら、公園やため池などの自然に囲まれた、とても緑豊かな場所に立地します。
公社のリーディングプロジェクト団地として、ハード面、ソフト面共に、快適な住まいづくりのためのさまざまな取り組みが行われている茶山台団地。
ハード面での取り組みのひとつが、2015年度から始まった「ニコイチ」です。これは、「階段室をはさんで2部屋ある」という団地ならではの住居配置を活かした、ユニークなリノベーションプロジェクト。実は2017年度にグッドルームも「ニコイチ」のリノベーションに参加しました。
もともとの45㎡3DKの間取りだと、現代の家族の暮らしにはちょっと手狭。2つをつなげることで90㎡の広々の空間にし、ウォークインクローゼットやパントリーなど、あると嬉しい設備もたくさん備えた2LDKに生まれ変わりました。
この「ニコイチ」のお部屋は毎回大人気で、多数の応募が集まります。
今年の募集は、「2019/12/25」から順次スタート。さぁ、早めに情報をチェックしておきましょう。
まず第一弾として募集開始されるのは、「ルームシェア専用」というとてもユニークなお部屋。クリエイターや、リモートワーカーたちのルームシェアを想定し、SOHO利用できる仕掛けがつくられています。
そしてとてもユニークなのが、靴のまま入れる土間の空間「集いの間」。ここは、賃貸の団地の1室でありながら、ギャラリーや打ち合わせスペースとして、外からきたお客さんを呼ぶことも可能な開かれた場所なんです。むしろ、積極的に呼んで団地を盛り上げていってほしい、とのこと。
「え、賃貸でそんなのありなの!?」と思わず驚く内容ですよね。
でも、茶山台団地がこれまでに取り組んできた「コミュニティづくり」の活動を知れば、「なるほど、だから今度はこの『ニコイチ』から、新しいことが始まっていくんだな!」と納得するはずですよ。
2015年から始まったリーディングプロジェクト団地としての取り組みの中で最初に生まれたコミュニティスペースが、「茶山台としょかん」。週に3日オープンし、住人の皆さんが持ち寄った本を自由に貸し借りできます。
単純に「本が借りられる」というだけではなく、子どもたちが放課後に集まる場所として、ワークショップの会場として、あるいは大人たちが企画を出し合う会議の場としてなど、コミュニティ拠点として利用されています。
4年前、としょかんで一番最初に行われた「本箱づくり」のワークショップでは、開始時間になっても人が集まらず苦労されたそうですが、この日は子どもたちで大賑わい。としょかんが情報発信の拠点としても機能し、イベントをやると自然と人が集まってくるようになってきたそう。
「それに、今回の本棚づくりのDIYは、(後ほどご紹介する)『DIYのいえ』の中島さんが提案してくださったんです。活動していただいている担い手の方々の横のつながりを活発にしてもらいながら、みんなで一体になって団地を盛り上げていけたら、すごくいいですね」と豊嶋さん。
としょかんから始まって、コミュニティの輪がどんどん広がっていっている茶山台団地。それぞれの活動をご紹介していきますよ。
茶山台としょかんの運営は現在、白石さんたちNPO法人SEINの方々からなる「としょ係」さんと、住人の方々から募ったボランティアの皆さんで成り立っています。月に1度行われる会議では、「茶山台団地でこんなことがしたい」というアイディアがたくさん集まるそう。
そんな声の中から実際にスタートしたのが、団地の1室を利用した「やまわけキッチン」です。
「1年やってみて、いろんな住人さんの顔が見えてきたのが、やってみてよかったことですね。ご高齢の方で、『来ないと心配するから』と言って毎週来てくださる方もいて」
常連さんも増えて、住人さんがつながる大切な場所として定着していってるんですね。
湯川さんは、実際に茶山台団地の「ニコイチ」のお部屋にお住まいでもあります。
「ニコイチは、家族のプライベートな空間と、お客さんを通す場所とに分けて使うことができて、気に入っていますよ」とのこと。
働く場も、家族との時間も、同じ団地の中で持てて、ライフスタイルを充実していけるって、素敵です。
そして、先ほどの茶山台としょかんでの本棚づくりワークショップを指導してくださったのが、こちらも団地内の1室で活動を続けている「DIYのいえ」の皆さん。
実は茶山台団地の住戸では、DIYした部分について原状回復義務が緩和された「団地カスタマイズ」制度が導入されていて、事前に届け出を出せば壁に色を塗ったり、シートを貼ったり、入居者が自分で自由に好みの部屋を作ることができるようになっています。
でも、「DIYをしていいとは言っても、どうやったらいいのかわからない」という声も多数。「教えてくれる人がいれば」という声に応えて、今年2019年にこちらの工房がオープンしました。期間限定の予定でしたが好評のため期間を延長中。
「DIYは一部の人の間ではブームだけど、まだ普通の人たちの日常にはなっていないな、という実感があって。なにもやり方がわからない人に、『賃貸でもこんなことができるんですよ』と、一歩踏み出すきっかけの場になったらいいなと思ってやっています」
最初は中島さんたちCAZAL HOMEのスタッフさんたちが技術サポートをしていましたが、団地内に住むお年寄りたちが自主的に技術サポートに入り、中島さんがいなくても場所を開いてくれるようにもなりました。
「コミュニティが育って交流の場にもなってきたのは嬉しいですね。としょかんのワークショップにもたくさんの方が来てくれた。まだ来たことがない人にも、どんどん来てほしいと思います」
お話を伺った皆さんも、自然と集まっていらした住人の方々も、とてもオープンでにこやかに接してくださったのが印象的だった茶山台団地。「この団地をもっと良くしたい、面白くしていきたい」という思いが皆さんひとりひとりの中にあって、これからもどんどん、新しく、楽しいことが生まれていきそうな環境だと感じました。
今回の「ルームシェア専用」のニコイチも、そんな茶山台団地だからこそ実現した空間なのだと思います。「団地で、何かワクワクするようなことを始めてみたい」と考える方。ここ、茶山台団地にはたくさんのチャンスが待っていそうですよ。
茶山台団地ならではの、全く新しい「ルームシェア専用」住宅!募集情報をお見逃しなく!
そして2020年1月27日からは、ご家族向けの「ニコイチ」も募集開始となります。こちらも人気が予想されるので、早めにチェックしておいてくださいね。
田村美葉
田村美葉
グッドルーム・ジャーナル編集部所属。エスカレーターマニアというちょっと変わった肩書きを持っていますが、インテリアやリノベーションが大好きです。goodroon journal の取材を通じて、いつもたくさんのアイディアを教えてもらってます。役得。