都会からの移住者の多い街。茅ケ崎で新たな一歩を踏み出してみませんか。
自分が自分らしくいられるように、心地よく暮らせる街は自分で選ぼう。24回目にご紹介する街は、東海道本線の走る街「茅ケ崎」。海のそばということもあり、サーフ文化が根強く、人と人の距離が近い街。この茅ケ崎でどんな暮らしができるのかを覗いてきました。…
平日は仕事で毎日朝早くから遅くまで頑張って、土日はどこにも出かけず睡眠に充てる日々……。でも待って、それでいいんだっけ?一息ついて、いざ新しい自分になるために、一歩を踏み出したいとき。そんなときに、ぜひお勧めしたい、街とお部屋を見つけました。
※記事内のお部屋の募集状況は時期により変動いたします。ご了承ください。
text : Asako Miyake / photo : Takuya Kanai / 提供:株式会社ユーミーClass
「湘南の暮らしを覗きに来ませんか?」
そうお声がけいただいたのは、湘南エリアを拠点に構え、不動産管理業を営むユーミーClassの下山太郎さん。
湘南といえば、海が近くてサーファーの方がたくさんいるイメージ。逗子や鎌倉、長谷といった江ノ電方面は、以前カフェ巡りや散策がてら観光に行ったことはあったけれど、江ノ島以西の湘南エリアには、正直なじみがなかったわたし。
「湘南で暮らすということは、どういうことなのかをイメージしながら、とっておきのお部屋をご案内しますよ」
そう話す下山さんに連れられて訪れたのは、小田急江ノ島線の「鵠沼海岸」駅。都内からでは、新宿駅からはJR湘南新宿ラインに乗れば約1時間。東京駅からもJR東海道本線で約1時間、という距離にある神奈川県藤沢市の小さな街です。最寄のターミナル駅である藤沢駅までは電車で5分の距離で、歩いても30分程度。
「都内と比べて、この辺りに住んでいる方は“駅”にこだわる方は少ないかもしれませんね。みなさん、だいたい自転車やバイクで駅をまたいで移動している方が多いんですよ」
住宅地の多いエリアの中でも鵠沼海岸駅は、駅と海の距離が一番近いということもあり、とても人気があるのだそう。朝4時、5時にもなれば海はサーフィンをする方でいっぱいになるといいます。
そこで一汗かいたら、そのまま会社へ向かう。そんなどこか夢のような生活を送っている人が多いというので驚きます。サーフィンという趣味を通じて海で出会い、そのまま友人となって食事に行ったりする方も多く、外部の方を受け入れてくれる、アットホームな雰囲気が、鵠沼海岸に住む方々の魅力だそうです。
駅に降り立つと、さっそく小さな商店街がありました。スーパーやドラッグストアはもちろんのこと、個人経営の飲食店や雑貨屋さんも多くあり、利便性は十分。それでいて騒がしくなく、海沿いらしいゆったりとした空気は、どこか東京の下町の雰囲気を感じさせるものがあります。
実際に、おすすめのお部屋を案内してもらうことに。今回ご紹介したいのが、ここ「aruka024」です。
サーフィンなどの暮らしを充実させるアクティビティを通じて、街と関わり、日々の生活をちょっとだけ豊かにするような、そんな暮らし方をしてみたい方をイメージしてつくられたというこの物件。
今後は、入居者同士の方や近所の方がコミュニケーションをとれるようなイベントも企画していくとのこと。誰でもすぐに地域に溶け込めるように、配慮をしてくださるのがうれしいですね。
さて、次は街をいろいろと案内いただこうと物件を出ようとしたときに、「ぜひ紹介したい人たちがいるんです」と下山さん。aruka024の建物からすぐのところに、現在建設中の建物がもう1件あるとのこと。ついていくと、そこではまだ数名の大工さんたちが作業をしていらっしゃいました。
「彼らが、今回aruka024を手掛けてくれた、『湘南マイスター・ネットワーク』の大工さんです」
「湘南マイスター・ネットワーク」とは、湘南を基盤に活躍する職人の方々のこと。在籍する職人さんはみな、豊かな経験と実績を持っていて、「地産地造」を合言葉に、地元のため、地域のために活動をされています。
「工事現場、というと、職人は怖くて近寄りがたく、危ないし、汚いし、といったイメージがどうしてもありますよね。僕らはそのイメージを払拭したいんです。そこで何ができるか考えた時、やはり中を見ていただくしかないかな、と。自分たちが見せられる場所はここしかないので、中を見て、話をしていればきっと僕らのやりたいことが伝わると思ったんです」
ユーミーClassさんが作りたい、想いのこもった物件のイメージを、「着工前会議」という場で事前にしっかり理解をし、その上で現場での一挙手一投足に配慮しながら、正確に作り上げていく。すべては、これからここに長く住んでくれる、住民の方のためです、と棟梁は笑います。
このあとは、実際に鵠沼海岸の街を案内してもらうことに。まずはaruka024から徒歩3分のところにある、引地川へ。
「鵠沼海岸の雰囲気は、背伸びをしない、無理をしない、忙しなくない。元々は鎌倉や長谷の方面で探していましたが、結果的にここにしてよかったです。駅を降りた時の風が好きなんです。いろんなところに小さなお店があって、ただの散歩がとっても楽しい。満足度はかなり高いですね」
鈴鵠(すずくぐい)
住所:神奈川県藤沢市鵠沼海岸2-7-7 都ハイムE
https://localplace.jp/sp/t200443860/index.html
次に訪れたのは、サーフショップ「Warm up」。プロサーファーである塩坂信康さんが運営されています。塩坂さんが指導するサーフィンやボディーボードのスクールは、先生一人に対して、生徒は2人、という少人数制で行われます。また、他の店ではなかなかない、1回あたりのコースで乗れる波は約10本。
「はじめは都内からわざわざ来て、趣味の一環としてサーフィンを愉しんでいた方も、少しずつ乗れるようになって、そのまま住み始めてしまう人も何人も見てきていますよ」
一人で乗れるようになった後も、お店に顔を出して差し入れを持って来てくれたり、サーフボード購入の相談にのってほしいと遊びに来てくれたり……。卒業生の方々はサーフィンだけでなく、塩坂さんの気さくな人柄に惹かれ、スクールを巣立って行った後も関係はずっと続いているようです。
Warm up
住所:神奈川県藤沢市鵠沼海岸1-3-20
http://warmup-surf.com/
ここに暮らす方はみんな本当に、海が好きで、海とともに暮らす、それぞれの楽しみ方を知っているんですね。
出来立てのパンがおすすめ-QUINTO(クイント)
住所:神奈川県藤沢市鵠沼海岸2-2-11
https://tabelog.com/kanagawa/A1404/A140403/14071509/
住所:神奈川県藤沢市鵠沼海岸3-12-12
https://tabelog.com/kanagawa/A1404/A140403/14054681/
「ここは、一般的な賃貸住宅とは違い、都心から移り住んできて、知り合いもいなくて不安を感じている方が、1日も早くこの部屋や街になじんでほしいための仕掛けをいろいろと用意しています。
都心でバリバリ働いていてふと、仕事だけでなく、ライフスタイルも充実させたいなぁと思い立った時。そんなときにぜひ思い出してほしいですね。ちょっと都会で疲れちゃったけど、また環境を変えて1から新しいことにチャレンジしてみたい。そう思った方の一歩を踏み出すお手伝いが、ここからできたらうれしいです」
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「自分が自分らしくいられるように、心地よいと思える街は自分で選ぼう」
それがわたしの合言葉。もしも何か行きづまっていたり、悩んでいたりしているならば、思い切って環境を変えてしまうのもありかもしれません。
鵠沼海岸であれば、ただ何もせず、ただぼーっと眺めているだけでいい、海があります。そしておなかが空いたら、温かい人たちがいるお店に行って、新しい仲間ができるかもしれない。さらにもう少し元気になったら、勇気を出してマリンスポーツにチャレンジしてみたら、もしかしたら人生変わるかも。
一歩を踏み出すのは、あなたです。ぜひ、一度鵠沼海岸に行ってみませんか。