デザイン学入門
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デザイナーズ賃貸って、コンクリート打ちっ放しのこと?家賃は高いし、住みにくいんじゃないの?いえいえ、そんなイメージを持っていたら、ちょっともったいないですよ。「デザイナーズ」とはなんなのか、パターン別にまとめてみました。
text : Miha Tamura from goodroom journal
不動産屋さんのチラシで「デザイナーズ賃貸」と書いてあるとき、なんとなくオシャレなことはわかるんですが、普通の物件と違う基準とか、条件はあるんですか?やっぱり家賃は割高ですか?
「デザイナーズ賃貸」とは、その名の通り、建築家やデザイナーがコンセプトを決め、外観や内装にこだわりを持って仕上げられた物件のことです。と言っても、法的な基準は特にナシ。ひとくちに「デザイナーズ」といっても、どんな風にデザイナーが関わっているかで、いろいろ違います。
パターン別にまとめてみました。
新築のデザイナーズ賃貸の場合、躯体の構造も間取りも含めてトータルに設計されているものが多いです。
こだわりを持ってつくられている物件だからこそ、家賃は他の新築、築浅物件と比較してやはり高めに設定されますが、絶対にデザイナーズに住みたいなら、比較的、家賃の安いエリアで探すと手の出る価格のものを見つけることもできますよ。
たとえば天井が高かったり、窓が大きく開放的だったりといった特徴は、新築のデザイナーズならでは。ちょっと驚くような構造を持つ物件も多くあるので、探してみるのが楽しいです。
建物は古いけれども、内装や間取りを大胆に変更しておしゃれに仕上げるリノベーションのデザイナーズ賃貸もあります。
躯体には手を加えられないので、外観や共用部はレトロな古い雰囲気のまま。ただし、室内に一歩足を踏み入れると驚くような空間が広がっている、というものも多いです。
オートロックなど、共用部の設備にもこだわりたい人にはちょっと不向きですが、新築物件と比較すれば家賃は抑えられているので、お得におしゃれな部屋に住みたい人はぜひリノベーションに目を向けてください。
新築やリフォームの際に、他のお部屋と差別化するため、壁や床などの内装仕上げの部分だけ、ちょっと手を加えておしゃれにしたものも、「デザイナーズ」と呼ばれる(担当者が呼んでいる)こともあります。間取りや躯体の構造は普通のお部屋と変わらないので斬新さはないですが、それでも壁や床が違うとインテリアの印象は大きく変わるもの。住む人にとっては嬉しいですね。
家賃も、普通のお部屋とそんなに大きく変わらないので、つくりたいインテリアのイメージが決まっている人は壁の色や床の色に注目してみるといいですよ。
コンクリート打ちっ放しって夏は暑いとか、ロフトは風通しが悪いとか、そういうイメージありますか?
たしかに一部の物件ではそういう場合もあるかもしれませんが、きちんと全体プランを考えてつくられたデザイナーズ物件の場合、もちろん住みやすさも考慮しています。オーナーさんが一番嬉しいのは、長く住んでもらえること。内装ばかりがおしゃれで実際住んでみたら住みにくい……なんてことはないんですよ。
実際にデザイナーズ賃貸で楽しく暮らしている事例をどうぞご覧ください。
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田村美葉
田村美葉
グッドルーム・ジャーナル編集部所属。エスカレーターマニアというちょっと変わった肩書きを持っていますが、インテリアやリノベーションが大好きです。グッドルーム・ジャーナルの取材を通じて、いつもたくさんのアイディアを教えてもらってます。