スポットライトで照らすのは
1R(18㎡)
町歩き愛好家が本当に住みたい町をジワジワと紹介していきます。第5回目に取り上げるのは目黒区の緑が丘。〈縁〉と〈緑〉に触れることができる町です。
text : 渡辺平日
こんにちは、日用品&町歩き愛好家の渡辺平日です。この連載では、個人的に好きな町や住みたい町を、商店街を中心にじっくりと這うように案内しています。
今回取り上げるのは目黒区の緑が丘。若者から人気の自由が丘や大岡山、高級住宅街として知られる奥沢の影に隠れがち……。ですが、実は便利に、そしてゆったり暮らすのにとってもいい町なんです。
緑が丘駅には東急大井町線が乗り入れています。路線のちょうど真ん中あたりに位置しているため、大井町駅には約13分、溝の口駅には約14分と短時間で移動可能です。
また、渋谷駅までは約15分、品川駅までは約21分と、ターミナルステーションまでのアクセスも良好。出張の多い方や旅行によく出かける方にとっても魅力的な立地といえそうです。横浜駅や二子玉川駅などにも出やすい点も見逃せませんね。
徒歩圏内に人気の駅が複数あるためか、利用者はけっこう少なめという印象。複数の路線が乗り入れるターミナルステーションも便利ですが、毎日使うならこれぐらい落ち着いているほうが良いなと感じました。さて、駅の様子が分かったところで、次にその周辺を散策してみましょう。
計画を立てずに散策するのも悪くありませんが、いたずらに時間を消費するのもなんですので、最初の目標として東京工業大学に向かうことにしました(厳密にいうと大岡山に位置する大学ですが、緑が丘にもキャンパスがあります)。
「なぜ大学を?」と訝しんだ方もいらっしゃるかもしれませんね。これは町歩きの基礎知識ですが、〈大学の近くにはよさげな飲食店が多い〉という法則がありまして、それが間違っていないかを確認しようという魂胆です。
ほかにもフレンチや居酒屋などがあり、お店選びには困りそうにありませんでした。ううむ、法則に間違いはありませんでした。
ここでクルッと踵を返して、お気に入りの熊野神社を見に行くことにしました(自由が丘の北側に同じ名前の神社がありますが別のところです)。
ここで道を間違えたことに気づき、慌てて引き返しました。
このあたりで風が一段と強まってきて、取材を続けるかどうか迷いましたが、どうしても紹介したいお店があったのでがんばりました。
いやあ、来てよかったなあ。すっかり満喫してしまいました。他にも良い銭湯などがあってぜひ紹介したかったのですが、今回はここで締めさせてさせていただきます……と、これで終わらないのがgoodroom journalの面白いところ。「緑が丘に興味が出てきたよ!」という方のためにお部屋をいくつかレコメンドいたします。
シャレではないんですが、緑が丘って〈緑〉がとても豊かなんですよね。渋谷まですぐに出られる場所なのに、すごく落ち着いています。それに、人と人の繋がりのようなものもまだ色濃く残っているような気もします。そんな緑と縁のある町で、新しい生活をはじめてみませんか?
渡辺平日
渡辺平日
日用品愛好者。常に異常な物欲と戦っています。町歩きやお部屋探しも好きで、ふと気がついたらグッドルームの取材ライターになっていました。主な寄稿先は「LaLa Begin」「北欧、暮らしの道具店」「PERFECT DAY」など。