「楽しい」をシェアする団地。これからの可能性をたくさん秘めた、ハラッパ団地に行ってきました
住まいやオフィス、畑、自転車、自動車など、生活に必要なさまざまなものを共有する、「シェアのある暮らし」が広がっています。 今回おじゃましたのは、埼玉県草加市に誕生した、大きな共有の広場を持つ団地。1階には保育園やカフェに畑、ペットも大型犬まで相談可能など、ユニークな取り組みがたくさんありました。…
敷地の中に、保育園やカフェ、ドッグラン、農園のある大きなハラッパを設けて、入居者さんや地域の人々が自然と交流できるような取り組みを続けている「ハラッパ団地」。
その団地の中の農園で、収穫祭&夏野菜の苗植えが行われるということで、どんな暮らしが生まれているのか、ちょっと覗きに行ってきました。
text : Miha Tamura / photo : Takuya Kanai / 提供 : 株式会社アミックス, 株式会社エドボンド
埼玉県草加市に2018年に誕生した「ハラッパ団地」。
goodroom でも、入居募集開始からたくさんのお問い合わせをいただき、全部屋がすぐに満室になるほど多くの反響をいただきました。
前回の訪問記事:
「楽しい」をシェアする団地。これからの可能性をたくさん秘めた、ハラッパ団地に行ってきました
誕生から1年経ち、真ん中の広場にある農園は入居者さんが中心となった「ハラッパ畑部」が管理をし、建物1階に入居するカフェ「ハラッパ食堂」と一緒になって、たくさんの野菜を植えたり、収穫を楽しんでいるとのこと。
そんなハラッパ畑部とハラッパ食堂主催の、「玉ねぎ収穫祭り&夏野菜苗植え」のイベントが開催されるということで、様子を見せてもらいに行くことにしました。
この日植える、バジルやトマト、ナス、ズッキーニなど夏野菜の苗は、完全無農薬で、いつつまんで食べても大丈夫。
そういうところにも、すごくこだわっています。
「ハラッパ畑部」にアドバイスをくださっている、株式会社農業企画の細越雄太さんにお話を聞きました。
東京農業大学ご出身の細越さんは、サイズや見栄えが規格に合わない野菜を消費者に届ける「ご縁野菜」というサービスや、「畑でプロポーズ」、「畑でヌード撮影(!? 詳細はこちらを)など、農業を中心としたユニークな企画をたくさん手がけている方。
お話を伺っていたら、「自転車で17日間かけて東京から鹿児島まで行ってきたばかり」とこれまたおもしろいエピソードが飛び出しました。
農業って、自然と人と人とをつなぐ、大きな力があるんですよね。
この1年間、農園での活動を随時Twitterで報告したりと、積極的に関わってこられた鮎川さん。
ハラッパ団地は、ペット相談可能でドッグランもあるということで認知がされ、ファミリーの方だけでなく単身世帯の方やカップルのご入居も多かったとのこと。
実は「ハラッパ食堂」の壁の絵は、この団地の入居者のひとりである、momoさんが描いてくれたもの。momoさんは、他のお仕事の傍ら、週末は食堂のスタッフとしても働いています。
ご結婚前には飲食業をされていたmomoさん。
カレーやハンバーガーが好きでよく来ていた食堂でスタッフの募集があり、もう一度、飲食業をやってみたいな、という気持ちで応募しました。
ハラッパ食堂のメニューのプロデュースは、文京区小石川のレストラン『イン ボスコ』のオーナーシェフである渡部敏毅さんが担当しています。ハラッパ農園でとれた野菜を使うこともあり、素材を活かすためとても丁寧に仕込みをしているのに、こんなにリーズナブルに提供できていることに驚いた、とmomoさんはおっしゃいます。
誕生から1年が経ち、農園や食堂を中心に、少しずつ、たくさんの人と人とのつながりが生まれていたハラッパ団地。
「ちょっと、今の暮らしを変えてみたい」と思っている人は、訪れてみるときっと、いろんな発見や新しい出会いがあるはずです。
現在満室のため、退去待ちのご相談はこちらまでご連絡ください