TOMOS いつものやつで
1R(17.15㎡)
写真家・ライターの大山顕さんに、ちょっとおもしろい撮り方で、無垢床リノベーション「TOMOS」のお部屋と住んでいる人の「平面図」を撮ってもらうシリーズ。
今回訪ねたのは、女性ひとり暮らしのワンルーム。よく見ると、家具の配置がとっても巧み。大山さんと2人で、「これ考えたのすごいなぁ」といちいち唸ってしまいました。(編集部)
text & photo : Ken Ohyama
今回のお部屋の主は、渡部さん。「大きなデスクが欲しくて。これが置ける部屋を選びました」という。窓に向かって幅1600mmの机が置かれているさまはとてもかっこいい。ぼくも大きな机が好きなので、その気持ち分かります。とうていこんなふうにかっこよく使えてませんが。
それにしても、決して広い部屋ではないのに、デスクがあってもまったく狭く感じないのがすばらしい。ベッドとぴったり並べて配置することで空間を広く使えているわけだが、そのぴったり具合も窮屈な感じでない。その理由のひとつは、窓が多いことによる開放感にあると思う。実はトイレ・バスルームにも窓がある。つまり3面採光だ。うらやましい。
もちろん間取りが良いことだけがこの部屋のすてきさの理由ではない。渡部さんによるレイアウトが実に巧みなのだ。そもそも、この部屋がリノベされるにあたって、渡部さん自身がオーナーさんにいろいろと提案をしたという。このお家は賃貸だが、カスタマイズできる物件だった。そのおかげでこの部屋のリノベはすてきに仕上がったわけだ。きけば渡部さんのお仕事はインテリアデザイン関係。さすがです。
要望のひとつがキッチンと部屋をやんわり仕切っている棚。「あらかじめ、この大きさのこのタイプの棚がここに置かれることを想定して間取りをプランニングしました」と渡部さん。この棚はほんとうにすばらしい。玄関からの視線からの適度な目隠しであり、かつ収納とディスプレイも兼ねている。ここに壁などの仕切りが立っていたら、部屋の雰囲気はずいぶん違うものになっていただろう。
さらに、この棚はキッチン側の窓でL字型に続いていて、同時に壁を隔てて反対側のくだんのデスクとも連続しているように見える。つまり、部屋を区切りつつ繋いでいる。モノの置かれ方も余裕をもったものなので、キッチンと部屋の両方の窓が連続して見えて明るい。この棚の配置と使い方はほんとうにすごいと思う。
収納にも感心した。もともと押し入れだったスペースに、棚がはめ込まれているのだが、これがぴったり。「いつもここは開けっ放しです」という。無駄なくかつきれいで、確かに隠す必要を感じない。「見せた方が整理するようになるし、部屋も広く見えますから」。見習いたい。
(最後にもう一度編集部から)
グッドルームのオリジナルリノベーション「TOMOS」のお部屋は、東京・大阪・名古屋・福岡・札幌で、毎月10~20部屋登場します。社員も気に入って住んでいる者が多い、無垢フローリングの居心地のよい空間を体験してみてくださいね。
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大山 顕
写真と文:大山 顕
“ヤバ景” フォトグラファー / ライター。1972年11月3日生まれ。住宅都市整理公団総裁。出版、テレビ出演、イベント主催などを行う。「”ヤバ景”って何?」「”総裁”っておおげさじゃない?」など各種ご興味がわいた方は OHYAMA Ken.com にいってみてください。
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