相談ができる、旅の達人。『旅の本屋のまど(西荻窪・東京)』
本も好きだけど、本屋はもっと好き。ずらりと並んだ本や雑誌の棚を眺めているだけでも刺激的だし、最近では、カフェを併設していたり、可愛い雑貨が売られていたり、面白そうなイベントを開催していたり、本屋で過ごす時間がどんどん楽しくなっている。そこで、2017年、あなたのお気に入りの本屋を見つけてみませんか。 (text : Miha Tamura / photo : Takuya Kanai)…
本も好きだけど、本屋はもっと好き。ずらりと並んだ本や雑誌の棚を眺めているだけでも刺激的だし、最近では、カフェを併設していたり、可愛い雑貨が売られていたり、面白そうなイベントを開催していたり、本屋で過ごす時間がどんどん楽しくなっている。そこで、2017年、あなたのお気に入りの本屋を見つけてみませんか。
(text : Miha Tamura / photo : Takuya Kanai)
吉祥寺と、西荻窪のちょうど中間。小さなビルの1階をリノベーションしたガラス張りの店舗に、新しいカフェかな?と目を向ける。そのお店、2014年10月にオープンした『青と夜ノ空』は、「暮らしの本屋さん」だった。小さな空間に並ぶ棚、机、椅子はどれもひとつひとつ選ばれたのであろう、木のぬくもりが感じられる心地よいものばかり。
その上に、元は編集の仕事をしていたという、店主の中村克子さんが1冊ずつ選んだ、衣食住にまつわる本が少しずつ集まっている。
「自分自身も料理の本、暮らしにまつわるエッセイなどが好き、というのが前提にあって。表紙にしろ、中身にしろ、『きちんと丁寧に』作られた、暮らしを豊かにしてくれる本を扱っています」
「人が集まる場所が作りたい」という想いから、本屋さんを始めた中村さん。居心地のよいオープンな空間は、探しものがなくても、今日はどんな本が入りましたか?と、ついついお話しに立ち寄りたくなる雰囲気がある。
真ん中のテーブルを利用して、陶芸やリース制作などのワークショップも開催する。「ワークショップも、はじめは講師を誰にお願いしようか悩みましたが、だんだん知り合いから講師を紹介してもらうことも増えてきて、自分で探さなくても伝手でつながるようになりました。西荻に住んでいるデザイナーさんやイラストレーターさんが立ち寄ってくれることも多いです」
けっして広くはない店内。おすすめの新刊や、リトルプレスが並ぶかたわら、買い取りもしているという古本のコーナーもあった。そのときどきの誰かの暮らしの中できっと役立っていた本を受け継ぐのも、ちょっとオツなものだ。
「数は多くないため、ひとつひとつ、選んだ本の良さを伝えていくのが仕事と思っています」という中村さん。定期的に本が届く、「青と夜ノ空セレクト便」(http://www.aotoyorunosora.com/book.html)も始めた。おにぎりコース、サンドイッチコースなど、お腹が空きそうな名前がついている(届くのは、本です)。自分以外の人が選んだ知らない本を知る機会が持てるのって、おもしろそうだ。
私も、暮らしをちょっと楽しくするような本を誰かに贈りたくなってきた。
おすすめは、ありますか?
『紅茶の絵本』 作・大西進 絵・平澤まりこ ミルブックス
人気紅茶卸人・テテリアの大西進さんによる本。平澤まりこさんが絵を担当し、絵本仕立てになっている。『コーヒーの絵本』に続く第二弾で、コーヒー好きの女の子が紅茶に目覚めていくストーリー。「絵本としてもかわいいし、これから紅茶を美味しく淹れたい人にもおすすめです」
shop data
青と夜ノ空
東京都武蔵野市吉祥寺南町5-6-25
070-1403-6145
Open 12:00〜20:00 水曜日定休
http://www.aotoyorunosora.com/
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