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女子力を活かして「楽しく☆ かわいく☆美しく」DIY活動をする「DIY女子部」のsonokoさんに、お部屋にいますぐ簡単に取り入れられるDIY術をお聞きするシリーズ。
今回は、ちょっとしたごちゃつきや、殺風景な場所を飾るのに大活躍!アンティークドア風パーテーションを作ります。
アンティークドア「風」、とおっしゃってますが・・かなり本格的なドア!かつ、本格的なアンティーク加工!
アンティーク風ペイントの方法も細かく紹介していただいているので、参考にしてみてくださいね。
(編集部)
今回作るのはアンティークドア風パーテーションです。
マンションのベランダにある排水用配管が気になり、目隠しをしようと作り始めました。
今回はベランダに置きましたが、家の中にディスプレイスペースを作るときに背景として立てかけてもいいし、ドアを3枚つなげて空間を区切るためのパーテイションにもできます。
畳めば本棚に入るくらいサイズを小さくして、小物の商品撮影の背景にしてもいいと思います。
少し長い記事なので、簡単に作り方の流れをまとめると、こんな感じです。
では、詳しい手順とコツを以下でご紹介します。
サイズが豊富なワンバイ材と5.5mm厚のベニヤ板を使います。
好きなサイズに切ったベニヤ板に、ドアに見えるよう、ワンバイ材をデジタル数字の「8」の形になるよう、貼り付けます。
固定には木工用ボンドを使い、裏からねじ止めしています。
モールディングを使うと作品がぐんとグレードアップします。
角の処理として、ちょっと難しい斜めカットをする必要がありますが、ぜひチャレンジしてみてください。
角に隙間が空いてしまったら、木工用パテを塗れば大丈夫。
パテを塗って上からペイントしちゃえばわからなくなります。
木工用パテのほか、紙粘土や木くずをボンドで練ったものを詰める方法などもありますが、
私は木工用パテが使いやすいと思います。
そしてここ注目~!
面取りをすると作品が優しい表情になり、使い込んでこなれた感じになります。
私が使っているのはアラカンという、金やすりの一種と思われる道具です。
紙やすりより表面が荒れた感じになりますが、私はそれが好きでよく使っています。
下塗りには白とグレーをとランダムに塗りました。
上塗りしたペンキがひび割れた所からちらっと見せ、年月を重ねて何回も塗り重ねたような風合いにするために塗っています。
まずは「オールクラックアップ」というひび割れ剤を塗って、いったんよく乾燥させます。
つづいて仕上げ色。
塗るときはペンキをたっぷりつけて少ない回数でさっと塗るのがコツです。
仕上げ色にはもったりとした質感でおしゃれな中間色が揃う「バターミルクペイント」の、ドレッシングテーブルネイビーブルーを使いました。
綺麗にひび割れています。
塗り方でひび割れの模様も違います。
刷毛の方向はひび割れの方向になり、ひび割れ剤を厚く塗ったところは大きく割れ、薄いところは細かく割れるようです。
ひび割れた後は触らないようにしてよく乾かします。
私はこれで一晩おきました。
次に「ブライワックス」を塗ります。
これで新品のドアが一気にアンティークになります。
左がワックス後、右がワックス前です。
右はまだこなれていなくて、なんだか色もとんがった感じがしませんか?
ちょっと奮発してドアノブは本物のアンティークを使います。
室内ドアのドアノブをいつか取り換えようと買っておいたのですが、握り玉タイプよりレバーハンドル型がいいと家族に言われて、収納の奥にしまいこんでいたものです。
金属を切るのに使ったのはジグソーです。
無理に使った木工用の刃はすっかりすり減って無くなってしまいましたが、金属用の刃に取り換えたら結構簡単に切れました。
取っ手と鍵穴に合わせて穴をあけて、鍵穴は黒の塗料を塗っておきます。
ドアノブを戻します。
こうやってどこか一か所にアンティークを使うと、本物っぽく見えます。
ドアノブに合わせて蝶番も古い真鍮色になるようペイントします。
金属に塗料を直接載せることはできないので、まず金属用のプライマーを塗ります。
プライマーは塗料と金属の間で接着剤のような働きをします。
ゴールドの金属色でペイントします。
金色が強すぎるので、すっかり乾いた後でアクリル絵の具で少し汚します。
隠したかったのはここの配管です。
水遣り用ホースやライトの配線もあり、かなりごちゃついています。
パーテイションで隠すと、背景がすっきりして雑貨が引き立ちます。
建物が白なのでネイビーブルーがポイントにもなります。
作りもデザインもシンプルなのでどんなふうにも使えます。
必要な場所に合わせて、お好きなサイズで作ってみてくださいね。
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私が担当するDIY女子部発信の記事は今回が最終回になります。
今まで読んで頂き、ありがとうございました。
読み手の事を考えてDIYをするのもDIYについて書くのも初めての経験だったので、いろいろ発見や試行錯誤がありました。
ちゃんとDIYの楽しさは伝わったでしょうか?
毎回苦心して記事を書いていましたが、終わりと思うとちょっとさびしい気もします。
今後この『DIY女子のススメ』はDIY女子部の仲間にバトンタッチしていきますので、個性豊かなメンバーの作品をお楽しみに~♪
私も作品を作りためて、またいつかバトンを受け取れたらいいなと思っています。
DIYは「やってみたい!」という気持ちさえあれば出来るようになります。
やったことないから・・としり込みせず、D(どうにかなるから)I(今から)Y(やってみよう)ですよ~。