TOMOS リモートワークに徹する
1R(25.23㎡)
写真家・ライターの大山顕さんに、ちょっとおもしろい撮り方で、無垢床リノベーション「TOMOS」のお部屋と住んでいる人の「平面図」を撮ってもらうシリーズ。
第4回は、小さな空間ながらたくさんのアート作品が素敵に飾られているIさんのお宅におじゃましました。
(編集部)
text & photo: Ken Ohyama
部屋を見て、その住人が男性か女性か判別できるものだろうか?Iさんの家をたずねてそんな疑問が浮かんだ。恒例の「平面図写真」を見てみてください。みなさんはどちらだと思いますか?
答えは、男性。このかわいらしい部屋で、男性なのだ。なんだかちょっとどきどきしちゃったよ。そしてそのかわいらしさの理由がわかって、ぼくは今回重要なことに気がついたのだった。「部屋はひとりでつくらなくてていい」と。
まずはどうですか、この床のテイストと合った家具たちは。すてきだなー。きけば、つくりつけの家具に合わせて、一部は手作りしたそうだ。見るとクローゼットの横の木箱には各種材料が顔を覗かせている。
—すごいですねえ。でもたいへんじゃないですか。
「こういうのつくるのが好きなんですよー」
そういえば第1回の佐久間さんの部屋も手作り什器が部屋にぴったりですてきだった。でも佐久間さんは本業が大工さんということでさもありなん、だったが今回のIさんはフリーの映像作家さんだ。ノコギリを持つ仕事ではない。なんなの、素敵な部屋実現のためには大工仕事ができなきゃダメなの?ぼくも訓練すべき?
あと、大工材料が入っている木箱にどこか見覚えがあったのだが、このテーブルを見て思い出した。これ、第2回のMさんちにもあった!
—これリンゴ箱ですよね!以前うかがったお宅にもありました!
「そうですそうです。いいですよね、これ」
買ったところを聞いたところ、同じ店だった。はやってるのかな、リンゴ箱。素敵な部屋実現のためにはリンゴ箱買うべき?ぼくもその店行くべき?
しかしなんといってもIさんの部屋のキュートな感じをつくっているのは、壁にあるタペストリーの数々。前出写真のプリンタ上にあるのもそのひとつ。どう見ても手作りの作品だ。Iさん、映像づくりだけでなく、大工だけでなく、こういうものまでつくるのか!と思ったら。
「これ、彼女の作品なんです」
そう、これが冒頭で言った「部屋はひとりでつくらなくてていい」ということなのだ。前回Oさんの部屋をぼくは「自分の城」と表現し、ひとり暮らしならではの「いい感じ」についてレポートした。今回のIさんもひとり暮らしだが、Oさんとはまた違う部屋のでき方をしている。それを目の当たりにして、ぼくはちょっと感動したのだ。夫婦か、同居か、ひとり暮らしか、そういうことに関係なく人はその人の人間関係を使って部屋をつくればいいのだ。すてきな関係を持っている人の部屋はすてきにちがいない。ちょうどいい友人を持っている人がいい人であるように。やっぱり部屋はその人を映す鏡なのだなあ。
—この大きいクジラの作品がやっぱりいいですねえ。
「ぼくがクジラが好きなんです。上で泳いでいるのがぼくらしいです」
–あ、ほんとだ。クジラが見てる。
好きなクジラと泳ぐ自分の姿を、彼女が作品で作ってくれる。こんな幸せなことがあるだろうか。
大山 顕
写真と文:大山 顕
“ヤバ景” フォトグラファー / ライター。1972年11月3日生まれ。住宅都市整理公団総裁。出版、テレビ出演、イベント主催などを行う。「”ヤバ景”って何?」「”総裁”っておおげさじゃない?」など各種ご興味がわいた方は OHYAMA Ken.com にいってみてください。
Twitter (@sohsai)/Facebook
(最後にもう一度編集部から)
グッドルームのオリジナルリノベーション「TOMOS」のお部屋は、東京・大阪・名古屋・福岡で、毎月10~20部屋登場します。社員も気に入って住んでいる者が多い、無垢フローリングの居心地のよい空間を体験してみてくださいね。
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